著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

トランプ大統領は同盟国でも容赦なし…「自動車関税」で米国の譲歩が期待できない理由

公開日: 更新日:

「米国解放の日」を掲げるトランプ米大統領は、自ら閣僚レベルの関税交渉に出席し、ホワイトハウス執務室に赤沢経済再生担当相を招き入れた。

「日本との協議が最優先」だと直接言明するトランプ氏は上から目線で、赤沢氏が「蛇ににらまれたカエル」のように見えた。

 トランプ氏は2期目就任以降、たびたび日本などを名指しして不満を漏らし、4月3日にすべての輸入車に25%の追加関税措置を発動と同盟国でも容赦ない。

 米国は自動車関税とは別に「相互関税」交渉を開始。「列の先頭」にいる日本は、その後の他国との協議の「見せしめ」として、厳しい要求の受け入れを図るだろう。過去の日米通商交渉から見れば、米国の譲歩はあまり期待できない。

 米商務省による2024年の貿易統計(国際収支ベース、季節調整済み)によると、モノの輸出額から輸入額を差し引いた貿易赤字額は前年比14.0%増の1兆2117億ドルで過去最大だった。

 貿易赤字(通関ベース)の相手国・地域別では中国が2954億ドルと最大。次いでメキシコ、ベトナム、アイルランド、ドイツ、台湾、日本、韓国、カナダの順。日本は685億ドルで7番目に多い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"