週末オススメ本ミシュラン
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「元徴用工 和解への道」内田雅敏著/ちくま新書
日本と中国の国交回復騒ぎの中で、日本の企業は爪先立って商売の道に走りだした。少しゆっくりしていた三菱重工のトップ、牧田与一郎は「バスに乗り遅れますよ」と言われるや、「その時は飛行機で行くよ」と返した…
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「力石徹のモデルになった男 天才空手家 山崎照朝」森合正範著/東京新聞
「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈のライバルとして絶大なる人気を誇った力石徹のモデルとなった空手家の人生を描く。極真会館といえば、大山倍達氏のことしか知らなかったのだが、いやはやこんな偉人がいたのか、…
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「新型コロナウイルスを制圧する ウイルス学教授が説く、その『正体』」河岡義裕/聞き手・河合香織 文藝春秋/2020年
ウイルス研究第一人者である河岡義裕氏(東京大学医科学研究所感染症国際研究センター長/米国ウィスコンシン大学獣医学部教授)から新型コロナウイルス感染症に関する基本知識を大宅賞作家の河合香織氏が聴き取っ…
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「伝説の経営者100人の世界一短い成功哲学」田原総一朗著/白秋社
政治家に舌鋒鋭く斬り込んでいく。田原総一朗氏は、そうしたイメージが強いが、実は、多くの経営者にも直接取材を重ねてきている。その取材を100人分まとめたのが、本書だ。 本書で驚くのは、登場する…
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「『自民党“公明派”』20年目の大失敗」古川利明著/第三書館
「自民党“公明派”」とは、公明党が自民党の一派閥になってしまっているという意味だが、安倍(晋三)ファッショ政権のブレーキ役を自称しながら、実はそのアクセルを踏んでいて、新型コロナウイルスのように日本の…
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「小池百合子 権力に憑かれた女」和田泰明著/光文社新書
安倍晋三首相や西村康稔経済再生担当相、加藤勝信厚労相といった政府の要人がコロナ対策ではちぐはぐな動きを見せる中、全国各地の知事がリーダーシップを発揮しているように見える。あくまでも「見える」だけであ…
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「大分断」エマニュエル・トッド著/大野舞訳/PHP新書
コロナ禍で世界は大きく変わるという主張をする有識者が多い中でフランスの人口学者で歴史学者のエマニュエル・トッド氏は全く別の見方を示し、<コロナ以後(ポスト・コロナ)について、私は「何も変わらないが、…
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「日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす」 青山透子著/河出書房新社
日本航空123便が御巣鷹の尾根に墜落してから35年が経つ。著者の青山透子氏は、元日本航空の客室乗務員で、墜落で同僚を失ったことがきっかけで、墜落の詳細を調べるようになった。 そこで、政府が発…
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「女帝 小池百合子」石井妙子著/文藝春秋
小池百合子がおよそ360万もの票を得て東京都知事に再選された。「実話BUNKA超タブー」という雑誌の8月号が「小池を都知事にしてしまう東京都民というバカ」なる特集を組んでいるが、小池に票を投じた「バ…
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「TKマガジン vol.01」レゾンクリエイト 2200円+税
複雑心奇形という、生きて生まれる確率3%の心臓病とともに生まれ、その後、病院のミスにより硬膜下血腫(脳に血がたまった状態)になり人工の管を入れる人生を送るTKことミウラタケヒロさん(15歳)。生まれ…
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「大衆の反逆」オルテガ・イ・ガセット著/佐々木孝 訳/岩波文庫
大衆社会においては、自分がよく知らない分野について発言しても構わないという雰囲気が醸成される。 コロナ禍で感染症の専門家と称する人たちが、食事をするときは、並んで黙って食べろというような「新…
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「欲望の経済を終わらせる」井手英策著/インターナショナル新書
本書は、新自由主義批判の本だ。ただ、よくある頭ごなしの新自由主義批判ではない。新自由主義が生まれた歴史やそこで採られた政策、そして経済への影響を丁寧に分析している。その上で著者は、小さな政府を目指す…
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「トラジャ」西岡研介著/東洋経済新報社
別名“JRの妖怪”の松崎明(JR東労組のボスで革マルのドン)と“女帝”の小池百合子は親交があった。意見の異なる者を排除するその“排除体質”で一致していたのだろう。やはり、女帝よりは妖怪の方が激烈で、…
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「働き方5.0 これからの世界をつくる仲間たちへ」落合陽一著/小学館
踏み絵を迫る本である。一体何の踏み絵かといえば「おまえは終わったヤツか? おまえはまだ活躍できるヤツか?」ということだ。この本を読めば読むほど気分が落ち込んでしまう読者は「終わったヤツ」と認定された…
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「昭和史がわかるブックガイド」文春新書編/文春新書
コロナ禍で日本は危機に直面している。こういうときには過去の歴史から学ぶことが重要だ。本書は昭和史に関するブックガイドの決定版だ。21の論考が収録されている。 評者が最も有益と思った論考は、関…
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「10年後に食える仕事食えない仕事」渡邉正裕著/東洋経済新報社
急速に進展している人工知能やロボットの活用が、仕事をどのように変えるのかは、重要な課題だ。いまから5年前、野村総研が、いまある職業の49%が消えてなくなると発表したときには、世間に大きな衝撃が走った…
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「魂の痕」梁石日著/河出書房新社
梁石日はその文学活動を詩人として出発させた。梁の詩人の稟質は、光と闇のより広く深いコントラストを描く散文(小説)の世界に転じても消されることはなかった。オビに「『血と骨』と一対をなす、実の母親をモデ…
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「カイタイ新書 何度も『買いたい』仕組みのつくり方」博報堂ヒット習慣メーカーズ著・中川悠編著/秀和システム
インターネットが隆盛の時代、どうすればモノが売れるか、マーケティングの最先端はどうなっているのか? が分かる本である。マーケティング本についてはフィリップ・コトラー、ピーター・ドラッカー、トム・ピー…
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「もっと試験に出る哲学『入試問題』で東洋思想に入門する」斎藤哲也著/NHK出版新書
大学センター試験を通じて東洋思想を学ぶというユニークな作品だ。古代インド思想、仏教、儒教、道教はもとより、日本の尊皇攘夷思想や西田幾多郎の「無の哲学」の特徴をこの一冊で知ることが出来る。 斎…
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「岩井克人『欲望の貨幣論』を語る」丸山俊一著/東洋経済新報社
お金って何だろう。なぜ紙切れが価値を持っているのか。それは私が小学生のときに感じた疑問で経済に興味を持ち始めたきっかけだった。 本書は昨年NHK―BSで放送された「欲望の資本主義特別編・欲望…
