語り部の経営者たち
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不易糊工業 鈴木勝也社長(1)赤いフタと黄色い入れ物の犬をモチーフにしたレトロな糊でお馴染み
“でんぷん糊”ときいてパッと思い浮かばなくても、幼稚園や保育園の工作で使うあの糊といえばほとんどの人が使ったことがあるのではないだろうか。 赤いフタと黄色い入れ物の犬をモチーフにした昭和レトロ…
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株式会社ソムリエ 守川敏代表取締役(4)ワイン在庫150万本、商品数2100は国内トップ
東京・六本木に1995年に開店した「クラブチック」は大成功を収め、今でも人気店として君臨している。チックには創業当初から、経営理念があった。①女の子が幸せになる②お客さまを幸せにする③スタッフが幸せ…
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株式会社ソムリエ 守川敏代表取締役(3)借金を抱えてオープンも…満席が3カ月続く嬉しい悲鳴
東京・六本木のキャバクラの店長になった守川敏(56)は、日本大学理工学部の学生でもあった。当然、大学には行っていない。 「一人暮らしをしていたのですが、たまに親と話すと、『まだそんな仕事をやっ…
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株式会社ソムリエ 守川敏代表取締役(2)21歳の学生時代 六本木キャバクラの店長に
守川敏(56)は15歳の時、生まれ育った山口県岩国市から東京都府中市に引っ越した。「生まれて初めての東京でしたから、『原宿に行ってみたいな』とか、岩国を離れる寂しさよりワクワクしていた」という。 …
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株式会社ソムリエ 守川敏代表取締役(1)弘兼憲史が半生を書き下ろした「六本木のナイト」
守川敏(56)は、東京・六本木で数々の事業を成功させ、「六本木の帝王」と称されることもある。だが、その温和な語り口にソフトなたたずまいから「帝王」と呼ぶには違和感がある。 人気漫画「島耕作」…
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ファンリード 小林慶一社長(3)ベテランの職人的スキル喪失は損害 ITによる業務効率化で「人を幸せに」
小林(39)が2017年に32歳で社長に就任したのが、太陽ファインケミカル。同社の前身である中外化成は1941年設立の老舗企業で、社員の平均年齢はやや高齢化していた。そこに顧問として入ったのが当時3…
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ファンリード 小林慶一社長(2)32歳で会計コンサルタントから老舗企業トップに抜擢される
家業を継ぐことも視野に入れていた小林(39)だったが、町工場を経営していた父の急逝で事業承継を断念せざるを得なくなった。 「父は胃がんで亡くなりましたが、発覚した時はすでにステージ4で余命1カ…
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ファンリード 小林慶一社長(1)プロ野球に憧れた町工場の長男が父の急逝で家業廃業に直面
DX推進のほか、システム開発、ITインフラ構築を行うファンリードは、プリント基板の回路パターンを保護する絶縁膜ソルダーレジストの生産世界一で知られる、東証プライム上場企業の太陽ホールディングスの10…
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ハタノ製作所 波田野哲ニ社長(4)ネジを使った可愛らしい動物フィギュア「ネジマル」が大ヒット商品に
TIG(ティグ)溶接の技術を使ってデザイナーやアーティストと協働するなど、ユニークな活動を展開する東京都大田区の町工場、ハタノ製作所。最終回はオリジナルのアート商品「ネジマル」に焦点を当てよう。 …
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ハタノ製作所 波田野哲ニ社長〈3〉溶接技術を活用した作品はこうして作る…ガードレールのオブジェ
TIG(ティグ)溶接という技術を活用し、デザイナーやアーティストとの協働やオリジナルのアート商品の製作に取り組む町工場、ハタノ製作所。社長で一人親方の波田野哲二氏は起業前、父親の溶接会社で腕を磨いて…
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ハタノ製作所 波田野哲ニ社長(2)下降局面の業界で同じことをしていたら会社は潰れる
デザイナーやアーティストとの協働、オリジナルのアート商品の製作など、ユニークな活動を展開する溶接加工の町工場、ハタノ製作所。社長で一人親方の波田野哲二氏(38)は、都立の工業高校を卒業後、ゲーム業界…
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ハタノ製作所 波田野哲ニ社長(1)「溶接をアートにした」町工場の技術力 デザインユニットとの協働
ハタノ製作所は大田区にある溶接加工の町工場だが、デザイナーやアーティストと協働したりオリジナルのアート商品を売り出したり、ユニークな活動を展開している。溶接とアートやデザインは、どんな道をたどって出…
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カミーノ 深澤幸一郎社長(7)英語落語の噺家として海外から招かれることも
深澤幸一郎(55)には経営者以外に、鹿鳴家幸楽という英語落語の噺家としての別の顔もある。 英語落語協会の理事も務め、セミプロとも言えるような活躍を見せている。 近年、週刊少年ジャンプ…
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カミーノ 深澤幸一郎社長(6)オーダーメードのバイオプラスチック製品をOEM提供
2018年、ドイツで開催されたプラスチックの世界3大見本市に、植物由来の新素材「PAPLUS」の試作品を出品すると、翌年には英国のオーガニックコスメブランド「ニールズヤード レメディーズ」がキャンペ…
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カミーノ 深澤幸一郎社長(5)3年がかりで植物由来99%以上のペーパープラスチックを開発
深澤(55)は千羽鶴の再生紙関連事業に関わるようになると、その部門を別会社にして、2015年、「カミーノ」を設立する。 深澤は紙のリサイクルに関わり、紙のことを知るに従い「紙を原材料にしたプ…
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カミーノ 深澤幸一郎社長(4)広島の千羽鶴をリサイクル、デザイン扇に
深澤(55)は外務省の公式英語通訳官として、日米首脳会談などの要人通訳を務めるほどの語学力があり、コミュニケーション能力にも長けていたため、その点では外交官という仕事は向いていた。 自身はフ…
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カミーノ 深澤幸一郎社長(3)日本人誘拐事件でキルギス出張も
カミーノは代替プラスチック素材などを手がけるベンチャーである。 深澤(55)は元外交官という経歴を持つ。1997年、2年間の研修を終え、初めて配属になったのは在ガーナの日本大使館だった。 …
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カミーノ 深澤幸一郎社長(2)留学やバックパッカー経験を経て、外交官に
カミーノは、紙や植物を原料とする代替プラスチック開発に取り組むベンチャーである。 深澤(55)は、山梨県富士吉田市で呉服の仲買業を営んでいる家に生まれた。幼い深澤は、全国からやってくる顧客た…
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カミーノ 深澤幸一郎社長(1)植物成分99%以上のペーパープラスチックを開発
カミーノは、代替プラスチック「PAPLUS(パプラス)」などを手がける環境配慮型素材開発ベンチャーである。 PAPLUSは、トウモロコシ由来のポリ乳酸と、工場から出る損紙などを利用しているた…
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ジャック製菓 中野幹社長(4)少子化で苦戦気味の駄菓子業界でも“おみくじ付き”商品が起爆剤に
ジャック製菓は少子化で駄菓子を買う子どもが減っているにもかかわらず売り上げを伸ばしているという。その起爆剤となったのが、2007年に入社した長男の優氏だという。会社の未来を切り開くべく新しい販路を広…