発掘おもしろ図鑑
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「ちくわぶの世界」丸山晶代著 渡邉博海写真
東京の下町で生まれ育った著者はソウルフードの「ちくわぶ」をこよなく愛するが、その知名度の低さとおでんの具材のみの扱いに憤慨して、ちくわぶ料理研究家に。そんな著者が「ちくわぶの素晴らしさ」を広めたいと…
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「山手線圏内 蔵めぐり散歩ガイド」清田予紀著
東京は、かつて「蔵の街」と呼ばれるほど江戸や明治時代に建てられた蔵が林立していたという。しかし、度重なる災害や戦災、そして近年は再開発によって、急激にその姿を消しつつある。 本書は、そんな蔵…
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「WOMEN 女性たちの世界史大図鑑」ルーシー・ワーズリー序文 ホーリー・ハールバート他監修 戸矢理衣奈日本語版監修 戸田早紀ほか訳
ここ数年の研究で、新石器時代は母系社会で、家族の長を女性が務め、リーダー的役割を果たしていたという説が浮上しているそうだ。しかし、それ以降、現在まで世界的に家父長制(男性優位)の社会が営々と続いてき…
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「世界一楽しい!万葉集キャラ図鑑」岡本梨奈著
新元号の出典として、にわかに脚光を浴びた万葉集だが、現代人にはやや縁遠い存在である。しかし、著者は万葉集はいわば「時代をこえたSNS」であり、食わず嫌いは、もったいないという。 というのも、…
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「ようかん」虎屋文庫著
まんじゅうと並んで、和菓子界のツートップに君臨する「ようかん」。室町時代後期創業の老舗「虎屋」に残る史料にその名が出てくるのは1635年。しかし、そのものの歴史はさらに古く、中国に留学した禅僧が、点…
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「独裁者のデザイン」松田行正著
世界中に自国ファーストを主張する政治家が出現している状況を、著者は「独裁者予備軍の存在と独裁者待望論が蔓延している」と危惧する。 本書は、ヒトラーを中心に、ムソリーニ、スターリン、毛沢東など…
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「発明と技術の百科図鑑」DK社編著 柴田譲治訳
心電図検査でお世話になる「心電計」。心臓で生じる電流を測定するこの装置を1901年に発明したのは、オランダ人医師のウィレム・アイントホーフェンという人物。 今や家庭用まで出回っている心電計だ…
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「お寺の掲示板」江田智昭著
お寺の門前の掲示板の言葉に感じ入った経験がある人も多いはず。宗派で決まった標語を張り出す場合もあるが、あれらの言葉のほとんどは住職や関係者が考えて書いているものだという。中には書き手の思いがあふれユ…
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「パンティオロジー」秋山あい著
女性には、人生において「それぞれのそのときどきのパンティ哲学」があるそうだ。ふだん人に見せることがない「その1枚の布から、個々の物語と時代性が浮かび上がるのではないか」と考えた著者は、さまざまな女性…
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「アフターマン」ドゥーガル・ディクソン著 G・Masukawa訳
今から5000万年後の地球。人類は滅亡して久しく、人類によって破壊された自然が回復したら、動物たちはどのように進化し、どのように暮らしているのか。 本書は、緻密な考証から、そんな動物たちを紹…
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「『懐かしい!』が脳を若返らせる 昭和レトロ間違い探し全120問960個」 太城敬良監修
昭和の懐かしい風景や情景をテーマにしたイラストで楽しむ「間違い探し」の問題集。間違い探しというジャンル自体が今やレトロな感じがするが、間違い探しは実は脳の老化防止にぴったりなのだとか。2つのイラスト…
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「日本の文様 解剖図鑑」筧菜奈子著
着物の柄や建物の装飾など、私たちの暮らしは、さまざまな「模様」にあふれている。そんな数ある模様の中で、季節や吉兆などの特別な意味を持つのが「文様」である。世界中で風土に合わせた文様が作られてきたが、…
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「ヤバイ鳥」ワクサカソウヘイ著
普通のバードウオッチャーだった著者だが、やがて鳥の瞳の愛くるしさや羽色の美しさよりも、鳥の脚ばかりが気になるようになってしまったという。鳥の脚ばかりを見ているうちに「ある種のゾクゾクとした快感」が走…
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「独裁者のブーツイラストは抵抗する」ヨゼフ・チャペック著、増田幸弘、増田集編訳
ヨゼフ・チャペック(1887~1945年)は、チェコの国民作家カレルの兄。2人は「チャペック兄弟」として多くの共同作品を残している。本書は、画家でもあったヨゼフが勤務していた新聞社の紙面で発表した反…
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「雪の結晶 小さな神秘の世界」ケン・リブレクト著 矢野真千子訳
雪の降る日、袖口に舞い降りた雪の結晶の美しさとはかなさに心を奪われたことがある人も多いはず。あの雪の結晶、実は同じように見えて、どれひとつとして同じものはないという。それも、毛虫のようにもじゃもじゃ…
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「テクノロジー 見るだけノート」山形浩生、安田洋祐監修
「衛星コンステレーション」や「テレマティクス保険」「AIスコアレンディング」などの用語をご存じか。目にしたことはあっても、その意味を正確に説明できる人は、そう多くはないのではなかろうか。 日々…
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「東京の市場さんぽ」柴山ミカ著
石川県の輪島朝市や高知市の日曜市など、各地に地元の人はもちろん観光客にも愛される魅力的な「市」がある。しかし、わざわざ遠方に出かけなくとも東京のさまざまな場所で「市」が立ち、にぎわっているという。本…
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「だれかに話したくなるあやしい植物図鑑」 菅原久夫監修 白井匠、クリハラタカシ絵
自分たちが地球上の生き物で一番賢く、一番強いと思い込んでいる人間は、身の回りの植物に、ついつい上から目線になりがちだ。しかし、実は地球を牛耳っている陰の黒幕は、地球を覆う植物だという。 そも…
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「カクテルの図鑑ミニ」Cocktail15番地 斎藤都斗武、佐藤淳監修
猛暑だったこの夏は、例年以上にビールがすすんだが、爽やかな気候になってくると、そろそろ別の酒も恋しくなってくる。秋の夜長にバーのカウンターで傾けるカクテルなどいかがだろう。 カクテルは、甘く…
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「新装版昭和少年SF大図鑑」堀江あき子編
自動運転や空飛ぶ自動車など、新しい時代の到来を予感させる新技術の実用化が目前に迫っている。しかし、昭和20~40年代に少年時代を過ごしたおじさんたちは、これらの新技術やアイテムに既視感を抱いているの…