発掘おもしろ図鑑
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「日本の路線図」宮田珠己 井上マサキ 西村まさゆき著
乗り換えや他社との乗り入れなどの複雑な情報を簡潔に表現した鉄道の路線図。スマホの乗り換え案内やナビ機能が登場するまで、毎日のようにお世話になったものだ。 各地のその路線図ばかりを集めた異色の…
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「ダム大百科」萩原雅紀監修
大雨や渇水など、この季節になると何かと話題になるダムだが、国内にどのくらいあるのかご存じだろうか。なんと大小合わせておよそ3000基もあるそうだ。 近年では、観光目的の放流イベントや季節ごと…
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「こけし図譜」佐々木一澄著
昭和初期の第1次、そして昭和30年代の第2次に続き、現在は第3次の「こけしブーム」だという。ご存じのように、こけしは東北6県で作られる轆轤でひかれた木の人形。 頭と胴だけのシンプルな構成で「…
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「歌舞伎の101演目解剖図鑑」辻和子著
400年以上の歴史を持つ歌舞伎は、「美しく巨大な迷宮」のようであり、長年観劇を続けていても次々に未知の扉が現れてくるという。そんな迷宮を迷わずに歩く最初の重要なカギとなるのが「基本設定の理解」だ。 …
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「[図説]毒と毒殺の歴史」ベン・ハバード著 上原ゆうこ訳
2年前、英国で起きた毒殺未遂事件に世界中が震撼した。後に被害者の元スパイの自宅玄関のドアノブに吹き付けられていたのが旧ソ連の研究所で開発された猛毒「ノビチョク」と判明したのだ。 目障りな人物…
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「美しい海の生き物 きずな図鑑」中村庸夫著
長引くステイホームで、DVや虐待が増加したなどと報じられるが、大方の人は家族と過ごす時間が長くなり、きずなが深まったと感じているのではなかろうか。きずなを築く生き物は人間だけではない。 海洋…
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「日本ジャズ地図」常田カオル取材・文 谷川真紀子撮影
店内は私語厳禁、客はスピーカーに向かって一方向に並んだ椅子に座り、一心に音楽に耳を傾ける――そんな音楽を聴くことだけを目的にしたジャズ喫茶は日本独自の喫茶空間だという。 本書は、ライブハウス…
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「東京の美しい本屋さん」田村美葉著
ネット通販や電子書籍の登場で、昔ながらの書店は消える一方だが、時代にあらがうように新しいスタイルの書店が続々と現れつつある。そんな個性あふれる書店を紹介してくれるガイドブック。 上野駅の東側…
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「暮らしの図鑑グリーン」境野隆祐、AYANAS著
コロナ禍で引きこもり生活を余儀なくされる日々が続くが、不安やストレスでささくれだった気持ちをほぐしてくれるアイテムのひとつが観葉植物だ。しかし、園芸店やネット通販で気に入ったグリーンを購入して部屋に…
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「かわいい江戸の絵画史」金子信久監修
「カワイイ」や「マンガ」はいまや世界共通語だが、そのルーツともいえる日本絵画の中の「かわいいもの」は、美術史では豪華や厳かな美術に比べて「ちょろい」「低俗」と思われてきた。しかし、「かわいいものがどう…
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「東京『多叉路』散歩」荻窪圭著
昔の人は、無駄に上り下りをしないよう、また水が集まる不安定な谷地などを歩かぬよう、地形に即した道を工夫して通していた。やがて古い道筋を温存しながらも、自動車に適した道が造られたり、農地が住宅地に転換…
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「世界で一番美しいタトゥー図鑑」クリス・コッポラ著 森本美樹訳
入れ墨は、日本ではいまだに闇社会を連想させるからか、銭湯やプールなどご法度のところも多い。しかし、紀元前2100年ごろの遺跡から入れ墨が入ったミイラが出土するほど、その歴史は古い。 そして、…
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「LGBT ヒストリーブック」ジェローム・ポーレン著 北丸雄二訳
古代ギリシャ人にとって同性愛は、普通のことで、哲学者ソクラテスやその弟子プラトン、さらにはアレキサンダー大王などの偉人たちもLGBTだったという。 レオナルド・ダビンチやミケランジェロ、シェ…
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「ぶらナポ」下関マグロ著
おじさん世代のソウルフードのひとつ、ナポリタンが密かなブームを呼んでいるという。 本書は、ナポリタンを食べて半世紀という散歩ライターの著者が、「極私的ランキング」を紹介する食べ歩きリポート。…
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「江戸の仕事図鑑 上巻 食と住まいの仕事」飯田泰子著
近い将来、多くの仕事がAIに取って代わられ、労働人口の約半数が仕事を失うといわれる昨今。戦々恐々としている方も多いと思うが、本書を一読すれば、時代の変化によって、これまでの仕事が消滅するのはなにも今…
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「イラスト図解 オリンピック競技おもしろ大全」雑学総研著
新型コロナウイルスの蔓延で開催が危ぶまれている東京五輪。数あるスポーツイベントの中でもオリンピックは別格、まして自国開催となると、普段スポーツに関心がない人でも無関心ではいられないはず。 期…
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「世界でいちばん変な虫―珍虫奇虫図鑑」海野和男/写真と文
地球上でもっとも繁栄している生き物である昆虫は、名前を付けられたものだけでも120万種。他の動物に比べ、けた違いの多様性を誇っているのは、その小ささゆえだという。限られた場所でほんの少し生き方を変え…
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「奇妙な瓦版の世界」森田健司著
スマホを通じて、世界中の出来事をリアルタイムに知ることができる現代。時事から、スキャンダル、そして芸能ニュースまで、人間とは何とも知りたがり屋な生き物である。それは江戸時代の人々も同じだったようだ。…
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「カメの甲羅はあばら骨」川崎悟司著
人間と動物の構造は大まか同じで、目や口、肘、脛など人間の体の各部につけられた名前に当たるものは動物の体にもある。 一方でキリンやゾウなどを思い浮かべれば分かるように、動物はそれぞれ、生活環境…
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「帯結ばない帯結び」ayaaya著
女性にとって着物の着付けの最大の難関は帯結び。4メートル近い布を体に巻き付け、立体的な結び目をつくらなければならず、四苦八苦している間に着崩れしてしまうなど、男が知らぬ苦労があるのだ。 着物…