保阪正康 日本史縦横無尽
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シリーズ「憲法と日本人」(49)憲法を論じるならば過去・現在・未来を透視した姿勢が必要だ
憲法改正が現実に政治的課題となってきているというのに、その動きへの論じ方が十分に行われていないように思えてならない。現政権は憲法改正に使命感を持っているようだが、具体的にどのような方向で、いかなる内…
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シリーズ「憲法と日本人」(48)日米安保条約の片務性を指摘する改憲派の思惑と60年安保闘争
自民党の大坪保雄と政治学者の中村哲。この2人のやりとりの中で、もう一点注視しておく必要のある論点を紹介しておこう。それは集団安全保障に対する視点である。2人のやりとりの内容を以下に語っておきたい。 …
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シリーズ「憲法と日本人」(47)ある日突然戦争は起きない、「急迫不正の侵害」に至るには13から14の段階がある
自民党の大坪保雄の感情的な質問に、政治学者の中村哲の答えはいかなる内容であったか。 その答えの中には、「この点は憲法の性格、考え方が甘いと言われるかもしれませんが、ちょうどこの憲法ができまし…
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シリーズ「憲法と日本人」(46)今後の改憲論議が進む道を示唆する自民党議員の軍事第一主義の質問
自民党の大坪保雄と政治学者の中村哲のやりとりをもう少し見ていくことにしよう。 大坪の意見は、神川彦松とあらゆる点で共通点がある。つまり大日本帝国憲法のもとでの支配階級は、新憲法にこのような不…
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シリーズ「憲法と日本人」(45)公聴会で最後まで平行線をたどり続けた「全面的改憲論者」と「原則的護憲論者」
政治学者の神川彦松と社会党の飛鳥田一雄のやりとりは、平行線をたどり、2人の論は噛み合うところがない。飛鳥田は、やりとりの最後に苦情を述べている。 「はなはだ恐縮ですが、いろいろな憲法改正、ある…
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シリーズ「憲法と日本人」(44)冷戦の軍事拠点化で損なった日本の自主性、米国にへつらう中で議論される改憲論の危うさ
飛鳥田一雄(社会党)の、公述人の神川彦松への質問の中に、今こそ注目しておく必要のある内容がある。その点について触れておこう。 「憲法の改正論は、ニクソン副大統領(保阪注、のちのアメリカの大統領…
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シリーズ「憲法と日本人」(43)「二重帳簿」と指摘された小委員会の記録 自民党が公開を拒んだ「秘密議事録」とは
神川彦松の指摘をわかりやすく説くと、こういうことになる。当時、衆議院に憲法を論じる特別委員会なる組織が設置された。その中に14人から成る小委員会がつくられたのだという。 「その小委員会の記録と…
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シリーズ「憲法と日本人」(42)社会党の若き論客・飛鳥田一雄が質した「マッカーサー憲法」論者の虚実
拙著(「50年前の憲法大論争」講談社現代新書、2007年)は、昭和31(1956)年の衆議院内閣委員会公聴会(テーマは「憲法調査会法案について」)の議事録を基にした書である。当時、鳩山一郎内閣のもと…
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シリーズ「憲法と日本人」(41)ファシズムの担い手だった旧軍人政治家による戦後の知識人批判は笑止千万である
辻政信の質問に、中村哲は「(その指摘は)誤りでございません」とのみ答えている。そうすると辻は、居丈高に詰め寄るのだ。 戦後の昭和27年7月の「改造」には、「明治憲法は国民の政治的参加を認め、…
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シリーズ「憲法と日本人」(40)戦前から戦後へ時代に翻弄された憲法学者──軍人政治家・辻政信が中村哲に迫った「踏み絵」
まず辻政信は、中村哲に対して、「あなたは台湾の大学で憲法の講義をしていたが、旧憲法はあなたの学者的良心に一致したという考えのもとで講義をなさったのですか」とただしている。この質問は当時(昭和31年ご…
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シリーズ「憲法と日本人」(39)中村哲は、真崎勝次が主張した日本独自の民主主義の欺瞞を突いた
まず真崎勝次は、次のような自説を披歴する。かなりずさんなのは軍人ゆえであろう。 「民主主義という漠然たる考え方で日本が混乱に陥ったことは、今度が三回目であります。いわゆる鹿鳴館時代の民主主義流…
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シリーズ「憲法と日本人」(38)歪んだナショナリズムの系譜──占領憲法論の堂々巡りを排す
「戦力を否定するというのは、国家を否定することだ」という質問に、国際政治学者・神川彦松の答えは、それなりに一貫している。現憲法を「占領憲法」「マッカーサー憲法」とそしる論者の視点は、なるほど戦後社会の…
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シリーズ「憲法と日本人」(37)戦後においても国家総力戦の発想を露呈させた旧軍出身議員の危険性
神川彦松の自衛隊論は、実際の姿を明確に、正直に語っている。改憲側、護憲側を問わず、事実認識という点では、極めてまっとうだと言ってもよいであろう。そうはいっても、将来は「日本臣民の軍隊」と言いだし、委…
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シリーズ「憲法と日本人」(36)「警察予備隊だって自衛隊だってアメリカのために作ったものである」──親米右翼のご都合主義を突く
すでに少し触れたのだが、自衛隊の存在について、憲法9条との絡みでの論戦ももう少し触れておかねばならないであろう。社会党の片島港は、複雑な言い回しで、「現憲法をマッカーサーが作った」という言い回しをす…
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シリーズ「憲法と日本人」(35)仕えるべき主人となったアメリカ──「対米関係」こそが改憲・護憲のカギである
原則的護憲論にせよ、全面的改憲論にせよ、つまりは「対米関係」をいかに考えるかというのが鍵になる。アメリカと軍事的対決を試み、それこそグウの音も出ないほどに解体させられた。そして、占領政策を受け入れて…
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シリーズ「憲法と日本人」(34)国内においてこれほど外国の軍隊がいる国は独立国ではないと、指摘した改憲派学者
日本は今なお植民地のような状態だ、というのが神川彦松公述人の主張である。第9条をめぐる論戦は、この点についても深く及んでいく。神川の「日本はいまだ植民地である」という論に、詳しい説明を求めたのは、社…
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シリーズ「憲法と日本人」(33)「女性天皇容認」は当然という空気──昭和29年の改憲案で見せた“余裕”
昭和29年に自由党(のちの自民党)が示した憲法改正の方向についてだが、あえて皮肉な項目と言っていいような内容が見られる。それについて読み解いていきたい。8項目の中の最初の項目(天皇)の中に、現在から…
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シリーズ「憲法と日本人」(32)「国民主権を事実上侵害している」──自由党改憲案が見せた露骨な思惑
この公聴会のやりとりの中で、時折野党側からも、「自由党の改正案」とか「改進党案」という語が出てくる。これについても説明しておくと、自由党憲法調査会(会長・岸信介)は改正の方向はこういう点にあるとの文…
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シリーズ「憲法と日本人」(31)「天皇が元首になれば」──自民党改憲派の質問は、旧憲法へのノスタルジーを露骨に反映していた
「現行憲法におきましては、いったい日本国を代表するものが、天皇であるのか、総理大臣であるのか、その点すら私どもは解釈上はっきりしないと思います。そこで日本国は共和国であるとか、あるいは元首なき民主国で…
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シリーズ「憲法と日本人」(30)東條内閣の内務次官にまで上り詰め、ファシズム体制を推進した自民党議員が登場
全面的改憲論の政治学者・神川彦松と、社会党の原則的護憲派の石橋政嗣のやりとりは、55年体制のほぼスタートの時期に交わされたモデルケースである。いくつかの論点がそれなりに明白になっているのだが、前回紹…
