ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

公開日: 更新日:

 CSファイナルステージでソフトバンクに3連勝しながら、20日の第6戦に敗れて日本シリーズ進出を逃した日本ハム

 ドラフト(23日)に向けた14日のスカウト会議では、北海道出身で158キロ右腕の石垣元気(健大高崎)を1位候補にリストアップした。

「北海道の選手たちがトップレベルに駆け上がっている」とは会議に出席した栗山英樹CBOだ。

 石垣は9月に沖縄で行われたU18W杯で、日本代表の準優勝に貢献。リリーフ登板した6日の韓国戦は20球団超のメジャースカウトがチェックした。

 放送関係者の話。

「先発の末吉(沖縄尚学)が4回を4安打2失点に抑え、その後を石垣がリリーフ。日本代表が2点リードしていた五回表、石垣がマウンドに上がった瞬間、メジャースカウトやメジャー球団の編成担当幹部が大挙してネット裏に下りてきた。石垣は3回を1安打無失点、4奪三振と好投。速球は158キロをマークしました」

 石垣は大会終了後、プロ志望届を提出。現在に至るまでメジャー数球団が面談にこぎつけたそうだ。ア・リーグのスカウトがこう言う。

「高校生ながら100マイル(約161キロ)近い速球を投げる石垣にかなりのメジャー球団が興味を示したのは間違いありません。実際、メッツパイレーツ、それ以外に3球団程度が石垣と面談、金額を伝えて正式なオファーをしたと聞きました。今年1月、桐朋高の森井翔太郎は151万500ドル(約2億2700万円)でアスレチックスとマイナー契約を結びましたけど、どうやら石垣に対してそこまで高額なオファーはなかったようです。中には1億円に満たない金額のオファーまであったといいますから。178センチ、75キロとメジャーリーガーとしてはエンジンが小さいこと、細かい制球がいまひとつなこと、速球のスピン量が少ないことなどが疑問視され、評価を落としたのかもしれません」

 石垣本人はU18W杯終了後、

「まずは日本のプロ野球で実力をつけ、いずれメジャーに挑戦したい」

 と話している。

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