今秋ドラフトは不作!1位指名の事前公表がわずか3球団どまりのウラ側
巨人・竹丸和幸(投手=鷺宮製作所)
広島・立石正広(内野手=創価大)
西武・小島大河(捕手=明大)
ドラフト前日の22日までに1位指名を公表したのは、この3球団のみだった。
残り9球団は黙して語らず。中には最下位に沈んだロッテのように「補強ポイントは全部だから」(サブロー監督)という切ない事情で公表しなかった球団もあるものの、大半は戦略上の理由だろう。
セ球団のスカウトは「結局のところ、今季は選手が不作なのです」と、こう続ける。
「例えば9球団が事前公表した2022年は豊作の年。実際、1位指名では2球団しかかぶらなかった。不作と言われた昨季も広島が宗山(現楽天)の指名を公表した広島1球団のみで、金丸(現中日)、西川(現ロッテ)を加えた3人に指名が集中。単独指名はヤクルトの中村だけでした。不作だと人気選手に指名が集中するので、外れ1位の駆け引きが重要になる。そんな時に競合覚悟で1位指名を公表すれば、『分が悪いクジは避けたい』と判断した他球団に、外れ1位候補を一本釣りされかねない。近年は有望な高校生でも進学を希望するケースが多く、候補不足に拍車をかけている」