ノンフィクションが面白い
-
「誰も知らなかったジャイアント馬場」市瀬英俊著
ジャイアント馬場こと馬場正平と妻・元子。公私ともにパートナーとして支え合った夫婦には、生前語られることのなかった秘話があった。2018年に元子が亡くなった後、2人が交わした1000通近いラブレターが…
-
「やがて鐘は鳴る」フジコ・ヘミング著
フジコ・ヘミングは60歳を過ぎて世に出た。NHKのドキュメンタリー番組「フジコ~あるピアニストの軌跡~」でその名を知った人も多いだろう。 本名ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ。母は…
-
「朝鮮戦争を戦った日本人」藤原和樹著
米国立公文書館で、ある機密資料が見つかった。それは、朝鮮戦争に加わった日本人に対する尋問記録だった。「武器は支給されたか」「その武器を使用したか」「人を殺したか」。尋問に答えているのは、朝鮮戦争開戦…
-
「細野晴臣と彼らの時代」門間雄介著
音楽活動50周年を迎えた細野晴臣の起伏の激しい音楽人生を、仲間たちとの関わりの中で描いた力作評伝。松本隆、大瀧詠一、鈴木茂、坂本龍一、高橋幸宏、松任谷正隆ら、日本のポップミュージックを牽引することに…
-
「人間の土地へ」小松由佳著
ヒマラヤの8000メートル峰とシリアの砂漠。過酷で美しい大自然に身を投じ、五感を研ぎ澄ませて生きることの意味を見いだそうとする体験的ノンフィクション作品。 高校時代から登山に魅せられ、大学山…
-
「沢村忠に真空を飛ばせた男」細田昌志著
キックボクシングを創設した男。真空飛び膝蹴りでファンを沸かせた沢村忠と、今や歌謡界の大御所・五木ひろしを世に送り出した男。 昭和の辣腕プロモーター・野口修の一代記を書こうと当人にインタビュー…
-
「ヨーコ・オノ・レノン全史」和久井光司著
1980年12月8日。ジョン・レノンは、自宅のあるニューヨークのダコタ・ハウスの正面エントランスで、狂信的なファンに撃たれて死亡した。ジョンが生きていれば今年80歳。夫の死を目の当たりにした妻ヨーコ…
-
「最後のダ・ヴィンチの真実」ベン・ルイス著 上杉隼人訳
レオナルド・ダ・ヴィンチの作とされる幻の名画「サルバトール・ムンディ(世界の救世主)」。青いローブをまとった救世主キリストは、左手の上に水晶のオーブ(宝珠)を載せ、祈りの右手を掲げている。 …
-
「Au オードリー・タン」アイリス・チュウ、鄭仲嵐著
新型コロナ禍の台湾で、いち早くマスクマップアプリを開発し、日本でも知られるようになった台湾の若きIT大臣オードリー・タン(愛称Au)。IQ180で学歴は中卒、天才ハッカーで詩人、男性として成長したト…
-
「幻のアフリカ納豆を追え!」高野秀行著
日本の食卓の控えめな脇役としていい味を出している納豆が、主役に躍り出た。幻の納豆を追う旅は西アフリカへ、朝鮮半島へ、さらに縄文時代へ、太古の大陸パンゲアへと、時空を超えて展開する。 著者は早…