カミソリをのみ込んだようなのどの痛み…新型コロナ「ニンバス」感染拡大は“警戒感の薄れ”も要因と専門家

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 お盆シーズン真っただ中に新型コロナ感染者が全国で増加している。厚労省によると、今月10日までの1週間に全国約3000の医療機関から報告された新規患者数は、前週から1761人増の2万3126人だった。1つの医療機関当たりの平均患者数は前週比1.11倍の6.13人で、8週連続の増加となった。

 最近になって流行しているのが、オミクロン株から派生した変異型「NB.1.8.1」、通称「ニンバス」だ。その特徴は「カミソリをのみ込んだような強烈なのどの痛み」を引き起こすこと。想像するだけで恐ろしい。

 感染者増の一因は、この猛暑にあるようだ。エアコンの使用で部屋を閉め切ってしまい、ウイルスが滞留しがちになる。厚労省は部屋の換気、手洗いやマスク着用など基本的な感染症対策の徹底を呼びかけている。

 専門家によれば、人々の意識変化も感染拡大の要因になっているという。

「世間のコロナへの警戒感が薄れてきています。異変を感じても病院に行かず、検査に至らないケースも多い。本人が気付かぬうちにコロナにかかり、周囲に広めてしまっているケースも少なくないはずです。すでに集団免疫を獲得しているため、コロナに一時期ほどの脅威はありません。しかし、今でも流行時には、高齢者や持病のある人を中心に、月4000人ほどが亡くなっています。若者であっても、後遺症で退職せざるを得なくなったケースが最近でもありました。怖い感染症であることに変わりはないのです」(昭和医科大学医学部名誉教授・二木芳人氏=臨床感染症学)

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