「湯けむり食事処 ヒソップ亭」秋川滝美著

公開日: 更新日:

「猫柳苑」は、70年の歴史をもつ老舗の素泊まり温泉旅館だ。その1階にあるお食事処「ヒソップ亭」の店主、真野章は名のある料亭の料理人だったが、板長とそりが合わずこの町にもどってきたのだった。

 月曜日の夕方、予約していた丸田さんが来店した。年に何度か訪れるお得意さんだが、珍しく元気がない。同居している父が退職してから、夫婦で頻繁に旅行に行くようになったが、出かけようとすると丸田の妻が困ったような顔をする。父親は丸田の出張が決まると、同じ日に旅行に出かける。妻がひとりで寂しがっているのではないかというのだ。

 うまい料理と酒で評判の食事処で繰り広げられる人間模様を描く5つの短編。

(講談社 1650円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA構想外の藤浪晋太郎を拾いそうな「意外な2球団」 “瀕死の剛腕”にはこれだけの魅力

  2. 2

    水前寺清子(4)気をつけていることといったら、「自分の心と違うことは言わない」ぐらいかな

  3. 3

    伊原陵人の女性トラブル報道と関係が? 阪神の若手有望株を巡る“不可解な塩漬け”

  4. 4

    DeNA藤浪晋太郎はたった1勝なのになぜ? 年俸「5000万→8000万円」大幅増のタネ明かし

  5. 5

    トランプ大統領がハシゴ外し! 高市首相“押しかけ外交”の赤っ恥…「中国は大戦時の同盟国」発言で面目丸潰れ

  1. 6

    藤島ジュリー景子氏「復権の宴」と、「死ぬほど悔しい」と今もむせび泣くジャニー喜多川氏性加害被害者の肉声

  2. 7

    『ペイパーバック・ライター』60年前の日本との実力差を感じる凝った機材セッティング

  3. 8

    錦野旦さん(1)勝新太郎さんに言われた「まねぶ」、ゴルフでもそれが大事だと思っています

  4. 9

    デカすぎた“ゾンビたばこショック”の余波…広島は左右エース&4番がそろってFA流出危機

  5. 10

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ