(36)「聞き分けのない息子たちに嫌がらせしているのよ」
ところが、これで円満に事が進むと思ったら大間違い。車に乗せ、サ高住に向かう道中では再びおかんの“口撃”が延々と続いた。いつもの「お金を渡したら態度が変わった」「私の気持ちなんかいつも無視され何でも勝手に決められてしまう」に始まり「せっかく自宅に来て気持ちが落ち着いたのに、アンタのせいでまた気分が悪くなった」と毒を吐く。そして「預けたお金を全部返して。もうアンタたちとは縁を切って好きなように生きるから」とまで口にした。
精神的にかなりきつかった。一瞬「じゃあ、勝手にしろよ」と叫びたい気持ちを必死に抑えながらサ高住に連れ戻ったのが午後5時ごろ。到着するとおかんは素直に車から降りた。それはいいのだけど、責任者の女性が迎えに出てくると先ほどの騒動などなかったかのように手を振り、笑顔で建物に入っていった。いったいどうなっているのやら。
ドロドロに疲れた。自分も兄も、へとへとになって自宅に帰ったのだった。



















