(33)「家に戻らせて」…息子の嫁にまで助けを求める母
おかんの抵抗に翻弄されている息子を見かねたのだろう、看護師は作業療法士やソーシャルワーカーにも声を掛け、一緒に話をしようと提案してくれた。ありがたい。お願いします!
おかんは大勢が来たことに戸惑いつつも、各スタッフから優しく体のこと、自宅に戻ると再び転びケガをする可能性が高いことの説明を受けた。途中で何度か「大丈夫、何とかなるから」と口にしたが怒り出すことはない。「ええかっこしい」なので、このような場面では優等生になる傾向があるのだ。そしてサ高住の申し込みをすることを渋々承知し、9月初旬に老健を退所することで話がまとまった。
だが、時はすでに8月初旬。サ高住に連絡を入れると契約はお盆明けになってしまい、必要な備品を買うなどの準備が整ったのは8月下旬。それをおかんに報告するため面会に行くと、思いつめたような表情でうなずくだけ。楽しい話でもして和ませようと試みても表情は変わらず、最後に「わかった」とだけ。またひと波乱ありそうな……。
嫌な予感は当たるものだ。数日後、再び電話で「どうしても納得できない。家に戻りたい」と訴えてきた。またか……。「気持ちはよくわかるけど危ないから、一度サ高住でちゃんと暮らせるか試してみてよ」とお願いすると、


















