(4)夏の疲労が不調を招く「季節性うつ」…典型的なうつ病とは異なる
猛暑を乗り切っても、表面的には体調が回復したように見えても、体内では“脳疲労”として疲労が蓄積している恐れがある。秋の気温変化や、日照時間の減少を契機に一気に表面化することがある。
「近年、特に注目されるのが、季節性うつです」と東邦大学名誉教授の東丸貴信医師(東京汐留クリニック勤務)は話す。
夏の疲労では、脳のエネルギー代謝を低下させ、神経伝達物質の材料不足を招く。セロトニンやドーパミンといったモノアミン(脳の働きや気分を調整する化学物質)が減少すると、意欲低下や思考の停滞が起こりやすくなる。これによって秋に「気分が沈む」「集中できない」と感じ、場合によっては季節性うつを発症する。
季節性うつは、季節性感情障害(SAD)とも呼ばれ、従来の典型的なうつ病とは異なる点がある。
東丸医師によると、次のような症状が出る。
①過眠
夜間の睡眠が長くなるだけでなく、日中の眠気も強くなる。


















