(2)夏の疲れが感染症リスクを高める…重症化リスクもアップ
秋は私たちの体にとって「免疫の転換期」である。猛暑の後の秋にはさまざまな感染症が待ち受けている。咽頭炎、胃腸炎、RSウイルス感染症、インフルエンザ、肺炎(特に高齢者)、秋の花粉症(アレルギー性鼻炎)などが代表的だ。
近年では新型コロナウイルス、ノロウイルス、溶連菌、マイコプラズマなども秋に増加傾向を示す。
「夏の疲労が残ったままでは、抵抗力が弱まり、感染症にかかりやすくなり、重症化のリスクも高まります。夏の疲労の影響で免疫細胞の働きが低下するからです」と、東邦大学名誉教授の東丸貴信医師(東京汐留クリニック勤務)は警鐘を鳴らす。
背景にあるのは、夏の暑熱ストレスによるホルモン分泌の乱れだ。副腎から分泌されるコルチゾールは、体がストレスに対処するための重要なホルモンだ。
「外気温が35度を超えるような環境では、自律神経が体温調整のためにフル稼働し、コルチゾールが大量に消費される。近年の夏は、屋外36度・室内25度という10度以上の温度差を何度も往復する二重のストレスが加わりました。副腎はそのたびに緊急事態と判断し、コルチゾールを放出し続けたとみられます」(東丸医師)


















