「人工甘味料」は心臓病のリスクをアップさせる
フランスで2009年に開始されたウェブベースの疫学・前向きコホート研究(NutriNet-Santé研究)に参加した18歳以上の10万3388人を対象に、最も頻繁に消費されているアスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースをはじめとした10種類の人工甘味料を食事から摂取する量の合計を調査し、心血管疾患、冠動脈疾患、脳血管疾患の発生を中央値で9年追跡したところ、人工甘味料を多く摂取する人は、非摂取者に比べて心血管疾患全体のリスクが9%アップし、脳血管疾患のリスクは18%上昇していました。
また、人工甘味料別に見ると、アスパルテームは脳血管疾患のリスク増(17%増)、アセスルファムカリウムとスクラロースは、心筋梗塞などの冠動脈性心疾患のリスク増(40%増、31%増)との関連が認められました。こうした結果を受け、研究者は「人工甘味料が砂糖の代替品として健康的で安全とは言えない」と指摘しています。
先ほど触れたように、人工甘味料には血液中の血小板を活性化させ、血栓を形成しやすくさせる作用があります。また、人工甘味料が腸内細菌のバランスを変化させ、糖代謝の異常や慢性的な炎症を引き起こすとの指摘もあります。体内で慢性炎症が生じると、血管が炎症性サイトカインによりダメージを受け、動脈硬化が促進されて心血管疾患のリスクが高まるのです。


















