「立ちくらみ」は心臓トラブルの重大なサインになる
2月に入り、ぐっと冷え込む寒い日が続いています。これまで何度かお話ししてきたように、寒さは心臓にとって大敵です。気温が低い環境では、血管が収縮して血圧が上昇したり、血栓ができやすくなって、心筋梗塞、大動脈解離、不整脈、脳卒中といった心臓血管疾患のリスクがアップするのです。
寒い冬に心臓を守るため、まず注意したい症状が「立ちくらみ」です。朝、目覚めて起き上がってベッドから出たら急にクラッとしたり、椅子から立ち上がろうとしたときにフラフラしたといったように、“急な動作”をした際に立ちくらみを起こす場合、心臓にトラブルが隠れているケースがあるのです。
立ちくらみは、心臓のポンプ機能の低下などによる血圧コントロールの異常が要因で発生します。寝たり座ったりしている状態から立ち上がると、体内の血液は重力によって脚部などの下半身にたまります。すると、血圧が下がって心臓から脳に送られる血液が少なくなります。その際、通常であれば自律神経の働きによって心拍数が増え、血管が収縮して血圧が上昇し、症状が現れる前に脳の血流が元に戻ります。しかし、心臓にトラブルがあってポンプ機能が低下していると、脳への血流が不足して立ちくらみが引き起こされるのです。一般には、特に冬場に脱水に傾きやすい高齢者や、血管収縮の調整を行っている自律神経系に失調を来しやすい糖尿病がある人で注意が必要とされています。


















