「人工甘味料」は心臓病のリスクをアップさせる
消費者の健康志向の高まりにより、急速に普及したのが「人工甘味料」です。砂糖の数百倍の甘さがありながら、ブドウ糖を含まない低糖質、カロリーもほぼゼロであるため、甘味を減らさずに砂糖=カロリーを減らせる食品添加物として、ダイエットや糖尿病対策のために加工食品や清涼飲料水に広く使われるようになりました。
ただ一方で、人工甘味料の安全性については議論があり、さまざまな病気のリスク上昇に関係しているのではないかと不安視する声がいくつもあがっています。今年8月に開催された欧州心臓病学会では、人工甘味料の一種である「キシリトール」が心血管疾患のリスク上昇に関連しているという研究が報告されています。
カナダのマギル大学の研究グループが、北米と欧州の2つの大規模前向き観察コホートのデータを用いて解析したところ、血中キシリトール濃度が高い人は、心筋梗塞や脳卒中などの主要心血管イベントのリスクが有意に上昇することが示されました。
研究グループは、北米コホートと欧州コホートの計1万7710例を血中キシリトール濃度が低い順に並べて4つのグループに分けて解析。その結果、血中キシリトール濃度が最も高いグループは、最も低かったグループと比較して、北米のコホートで1.47倍、欧州のコホートで1.18倍、心血管疾患リスクが有意に高かったことがわかりました。また、中間の2つのグループを含めた解析でも、両方のコホートで血中キシリトール濃度が高くなるほど心血管疾患の発生率が高まる関係が示唆されたのです。


















