長引く「咳」の裏側に心臓トラブルが隠れているケースがある
風邪をひいたわけでもないのに咳がずっと止まらない……。横になると咳き込んで、眠るのもままならない……。こんな症状が続く場合、心臓にトラブルが隠れているケースがあります。
慢性的な心臓病があって「心不全」が起こると、ポンプ機能が低下して肺に血液や水分が滞る「肺うっ血」が生じます。すると、肺の静脈圧や動脈圧が上昇し、気道への刺激になって咳が出るようになります。
さらに、肺うっ血を起こしながら左心房が拡大していくと、すぐ近くを通っている気管や気管支が押し上げられ、咳受容体が刺激されて咳が出るようになるのです。通常、左心房は35~40ミリくらいの大きさですが、それが45ミリ以上に拡大してくると、咳の症状が現れます。この場合、痰がからまない空咳が多くなります。
また、横になると咳がひどくなるのも、心臓トラブルによる心不全が起こっている可能性が高いと考えられます。体を横にすると、下半身にたまっていた血液が心臓へ一気に戻ります。その際、心臓のポンプ機能が低下している人では、戻ってきた血液をうまく全身に送り出せず、肺の血管に血液や水分がたまってしまいます。すると、肺うっ血を起こして気道が刺激され、咳が出るのです。


















