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天野篤順天堂大学医学部心臓血管外科教授

1955年、埼玉県蓮田市生まれ。日本大学医学部卒業後、亀田総合病院(千葉県鴨川市)や新東京病院(千葉県松戸市)などで数多くの手術症例を重ね、02年に現職に就任。これまでに執刀した手術は6500例を超え、98%以上の成功率を収めている。12年2月、東京大学と順天堂大の合同チームで天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀した。近著に「天職」(プレジデント社)、「100年を生きる 心臓との付き合い方」(講談社ビーシー)、「若さは心臓から築く 新型コロナ時代の100年人生の迎え方」(講談社ビーシー)がある。

「甘い飲み物」が心臓の健康にとって大敵なのはどうしてか

公開日: 更新日:

 甘い飲み物は心臓病のリスクをアップさせる──。そんな研究結果が報告されています。

 スウェーデンのルンド大学の研究チームが、約7万人のスウェーデンの男女を対象に、1997年から2009年にかけて食事とライフスタイルを調査し、脳卒中や心不全を含む心血管疾患の発症率を調べたところ、炭酸飲料やジュース(100%フルーツジュースは除く)などの甘い飲み物の摂取は、ペストリーなどの焼き菓子を多く摂取した人よりも心臓病のリスクが高かったことがわかりました。

 この研究を主導した研究者によると、「液糖は固形食品よりも消化器系でより迅速に吸収される一方、固形糖は、食物繊維、タンパク質、脂肪などの他の栄養素を含む食品の一部であることが多く、それらは消化を遅らせるため、糖の血流への放出が緩やかになる」といいます。

 血糖の急激な上昇は血管にダメージを与え、動脈硬化を促進します。動脈硬化の進行は心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患や脳卒中などの心血管疾患のリスクをアップさせますから、心臓にとって甘い飲み物の飲みすぎはよりマイナスになる可能性があるといえるでしょう。

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