元巨人・桑田真澄氏に白羽の矢…中日はなぜ“完全外様”を次期監督の最有力候補に据えたのか
「結論から申しますと、僕は辞めます」
唐突な辞任表明ではあった。昨29日の全体練習後、報道陣にこう切り出した中日の井上一樹監督(55)。残り2試合で借金21の最下位に沈む就任2年目の今季を振り返りながら、
「勝てなかった責任を誰が取るんだっていう厳しいご意見をいただいてきた。自分が責任を取るべきという決断に至ったということです」
今季の開幕前、中日の躍進に期待する声は小さくなかった。
球団創設90周年の節目の年。二軍の指揮官として実績のある井上監督を迎えた昨季は3年連続最下位から4位に順位を上げた。しかも今年は、歴代監督が強く望みながらも実現しなかった、「ホームランウイング」を新設。12球団で最も本塁打の出にくいとされた本拠地バンテリンドームナゴヤを改修し、長年の課題だった貧打が解消される--とし、「優勝まである。最低でもAクラス入りは確実」と予想する評論家もいた。
それが、どうだ。141試合を消化して、59勝80敗2分けの借金21。チーム本塁打数は前年の83本からリーグ2位タイの120本に増えながら、5位広島に1.5ゲーム差の最下位に沈む。OBで評論家の権藤博氏は、「松山晋也というリーグ屈指の抑え投手を擁しながら、最下位は考えられない。試合の最後を託せる守護神がいれば、最低限、勝率5割はキープできる。ベンチの責任は大きい」と手厳しく、当然、SNS上ではファンの間でも監督交代を望む声が多くあったのは確かである。
「チームが低迷しながらも、本拠地のバンテリンドームの観客動員は好調です。主催試合の1試合平均3万5687人は、12球団4位(9月21日現在)。2023年から年間入場者数は218万3950人、233万9541人、252万832人と落ち込むどころか右肩上がりが続いていて、今季も253万3782人と昨季を上回った。とはいえ、これは井上中日に対する期待ではなく、球団営業の力によるものです。つまり、好調な観客動員が井上監督の去就に追い風となることはなく、契約2年目を終える今季限りでの退任が濃厚とみられていました。中日には、井端弘和前侍ジャパン監督(51)、今季からフロントの要職に就いた荒木雅博球団本部長補佐(49)、通算219勝の山本昌氏(61)らOBに有力な監督候補が何人もいる。特に井端前侍ジャパン監督は、古巣の立て直しに意欲満々です」(球団OB)


















