陸上競技
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2025年世界陸上は東京開催で決まりなのか? 日本陸連が国立競技場の規則をひっそり改正
「なぜ積極的にアピールしないのかな」と言って首をかしげるのは、東京陸上競技協会の関係者だ。 ■五輪を開催した競技場はOK 先週23日、国立競技場について、「ルール改正が行われていた」と多くのメディアが報じた。日本陸連は昨...
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女子長距離界の超新星“フワちゃん”を抱える拓大・五十嵐監督のハンパない重圧
また、やってくれた。 コロナ禍で2年ぶりの開催となった今大会。注目は4区(4キロ)を走った群馬の不破聖衣来(18・拓大1年)だ。22位でタスキを受けると、13人抜きの快走で9位まで順位をあげた。12分29秒の時計はこれまでの...
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箱根駅伝スター選手の夢をつぶす陸上界の「2大障壁」…“山の神”も大迫もぶち当たった
青学大の圧勝で幕を閉じた今年の箱根駅伝。今年もコロナ禍のため沿道での応援自粛を求められていたが、約60万人が生観戦。テレビの視聴率も世帯平均は27.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、4日のスポーツ紙やテレビで取り上げる青...
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ある代理人の死…駅伝ケニア留学生の生みの親の功罪を検証すべき
喪中の知らせが届くのはいつもの年末だが、今年は心なしかその数が多いようだ。箱根駅伝の解説者だった碓井哲雄さんが9月に亡くなったことは前に書いた。石井賢治さんが1月に亡くなっていたとは知らなかった。長野県出身の長距離選手で、臼田高校時...
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箱根駅伝まで2週間…「世界陸上」有望選手の故障が心配な日本陸連の複雑胸中
来年1月2日の開幕まで約2週間。スポーツ紙では箱根駅伝に関する記事が多くなってきたが、日本陸連の幹部は心中穏やかではないようだ。 例えば、15年ぶりの総合優勝を狙う順大は、東京五輪男子3000メートル障害で日本人初の7位入賞...
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びわ湖に続き福岡国際マラソンにも幕…日本陸連の財源“標的”が大衆レースという愚
石原慎太郎は都知事時代にパンダ不要論を説いた。中国嫌いでも構わないが、パンダは戦中派のおばあちゃんと幼稚園の孫をつなぐコミュニケーションツールだ。一瞬でも世代を超え共に心ときめかす対象が多くないことを、政治家は知らない。 我...
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積水化学がクイーンズ駅伝悲願の初Vも…実業団の本音は「男子ニューイヤーと同日開催を」
「駅伝の優勝にまさるものはない。このメンバーで積水化学の強さを全国に見せられたことがうれしい」 28日、創部25年目の積水化学が悲願の初優勝を遂げ、エースで5区(10キロ)を走った新谷仁美(33)が笑顔でこう言った。 ...
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パリ五輪マラソン選考基準変更…メダル獲得にはペースメーカー不要! 元陸連副会長も苦言
次の五輪もメダルは無理だ。日本陸連は25日、2024年パリ五輪男女マラソンの代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場条件を発表した。選考会では複数のレースを走らせるなど、内容は東京五輪の代表選考とほぼ変わら...
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不破聖衣来に22年世界陸上代表の可能性 東日本女子駅伝でも群馬の逆転Vに貢献
2週間前の全日本大学女子駅伝で異次元の走りを見せた不破聖衣来(拓大1年・18)が、この日は逆転優勝の立役者となった。 群馬のアンカーとしてタスキを受けたときはトップの宮城とは38秒差。5キロすぎで首位に立つとそのまま逃げ切り...
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全日本は駒大連覇も「大学駅伝三冠」が難しい本当の理由 2000年に達成した順大元監督が語る
駒大が、青学大との激戦を制しての連覇で14回目の優勝を決めたが、大会前の注目は10月の出雲全日本大学選抜駅伝に勝った東京国際大だった。伝統校を抑えて初出場の初Vで知名度が上がり、今大会も優勝候補に挙げられていた。3区でトップに立ち、...
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大学女子駅伝で超大物ルーキー! 拓大・不破聖衣来「異次元の走り」と将来性
全日本大学女子駅伝(6区間38.1キロ)は、名城大が2時間2分59秒で史上2校目の5連覇を達成したが、異次元の走りを見せたのが拓大の1年生、不破聖衣来(18)だ。 最長5区(9.2キロ)を任され9位でタスキを受け取ると、各校...
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世界陸上招致申請に「ノーモア国際大会!」の声 競技団体も“東京五輪トラウマ”でピリピリ
当然の声だろう。 2025年世界選手権の日本招致(会場は未定)を世界陸連に申請した日本陸連。開催地は来年3月に決定する。このニュースが報じられると、ネット上には「国内にスポーツの国際大会を招致するのはやめてほしい」「4年後ま...
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マラソンで“厚底”初の失格者 それでも「シューズのドーピング」がなくならないワケ
やっぱり出たか。 オーストリアで12日に行われたウィーン・シティーマラソンで優勝したエチオピア選手が失格になった。レース後、履いていた厚底シューズが規定より10ミリ厚い50ミリだったことが発覚したからだ。マラソンの主要大会で...
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「河野太郎総理大臣」誕生なら…2025年世界陸上はポシャる可能性
陸上界が総裁選に注目している。 萩生田光一文科相は7日、東京五輪・パラリンピックのメイン会場となった国立競技場(以下・国立)の後利用について言及。「レガシー(遺産)として現状のまま使う方が国民の理解を得られるのではないか」と...
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セバスチャン・コー会長「東京にお返ししたい」世陸開催の本気度…選手に“命懸けレース”また強要?
手放しで喜べない。世界陸連のセバスチャン・コー会長は東京五輪最終日の8日に会見を行い、東京で世界選手権を開催する意向を示した。 コロナ禍という厳しい条件の中で東京五輪を開催したことに「お返しがしたい」という。「コロナ感染が終...
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【陸上】田中希実1500mで8位 女子中距離93年ぶり歴史的入賞の裏側
「日本選手は入賞も無理」と言われてきた女子の中距離。日本女子で初めてこの種目の、しかも決勝に出場した田中希実(21)が3分59秒95で8位入賞を果たした。 【写真】この記事の関連写真を見る(6枚) 準決勝では日本勢として...
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【競歩】男子20km池田が銀、山西が銅! “地味”競技だからこその価値
日本陸上陣に今大会初のメダルだ。 奮起したのは男子20キロ競歩の池田向希(23)と山西利和(25)。優勝争いが3人に絞られた終盤、山西がラスト2キロから遅れだし、池田とスタノ(イタリア)の一騎打ちに。池田も最後の1キロで離さ...
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【陸上】男子400mリレー決勝「夜10時50分スタート」のバカバカしさと米国予選敗退の皮肉
男子400メートルリレーで金メダルを狙う日本がギリギリで決勝進出を決めた。 昨5日の予選1組に登場。第1走者の多田修平(25)から100メートル日本記録保持者の山県亮太(29)、桐生祥秀(25)が好走し、アンカーの小池祐貴(...
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【陸上】田中希実「初」づくしに陸上界が驚いた! 1500Mでまさかの4分切りファイナルへ
二兎を追い二兎を得た。 女子1500メートル準決勝の田中希実(21)は1組目に登場。予選で出した日本新を更新する3分59秒19で5着に入り、決勝進出を決めた。 準決勝は2組が走り、各組5着以内+タイム上位2人の計12...
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<10>ロス五輪の競技直前、中村監督は瀬古利彦を迎えに帰国すると言い出した
五輪の男子マラソンで思い出すのは瀬古利彦だ。1976年、早大に入学。師匠は多くの長距離選手を世界へ送り出した中村清さんだ。自身も早大時代に箱根駅伝を走り、1936年ベルリン五輪(1500メートル)にも出場。戦後すぐに早大競走部の監督...
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<9>三村君は高橋尚子に嘘をついてソールの厚みが異なるシューズを渡した
「左右の高さが同じ、以前の靴に戻して欲しいです」 シドニー五輪の直前、高橋尚子からこう言われたシューズ職人の三村(仁司)君は悩んだ。高橋は左右の脚の長さが違う。普通のシューズではバランスが悪い着地で再び故障するかも知れない。レ...
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【陸上】三浦龍司が3000m障害で日本人初7位入賞も…元陸連幹部が手放しで褒めない理由
メダルは取れなかったが、新たな歴史をつくった。 東京五輪の陸上男子3000メートル障害で、49年ぶりに決勝に進んだ三浦龍司(19)は、この種目で日本人初の7位入賞を果たした。 序盤はスローペースで先頭に立ち1000メ...
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【陸上】110m障害・泉谷駿介の恩師が語る 覚醒の瞬間と唯一無二の技術
「ここって時は常に強いんですよ、彼は。きっと良い走りを見せてくれますよ」 走り高跳びの元日本記録保持者で順天堂大学陸上競技部の顧問を務める越川一紀氏が太鼓判を押す。3日19時10分から行われる陸上110メートル障害の予選に登場...
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<8>高橋尚子は五輪直前に左脚を故障、シューズに対する考えを変えた
1992年バルセロナ五輪。日本のマラソン陣は、男子が中山竹通、谷口浩美、森下広一、女子は山下佐知子、有森裕子、小鴨由水。男女とも金メダルを狙える実力者が揃った。この大会の優勝は男子が韓国の黄永祚、女子はワレンティナ・エゴロワ(ソ連崩...
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【陸上】やり投げ北口榛花の原点 単身でチェコへ渡航、パティシエの父が語る思い
3日の女子やり投げ予選に登場する北口榛花(23)は、北海道旭川市で生まれ育った。 ■名前の由来はヘーゼルナッツ 榛花(はるか)という名前は菓子作りに欠かせないヘーゼルナッツの和名「榛(はしばみ)」に由来。名付けた父の幸...
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【陸上】山県、多田、小池の100m予選敗退は波乱か必然か…アテネ以来の屈辱の結果に
89年ぶり日本人ファイナリストの夢は、あっけなくついえた。 7月31日に行われた陸上男子100メートル予選で、日本勢3人が全員予選落ちとなり、1日の準決勝に進めなかった。 ■日本最速トリオ揃って予選敗退なぜ 9...
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【陸上】走幅跳・橋岡優輝 横浜流星“瓜二つ”のイケメンは華麗なるスポーツエリートの血筋
31日夜7時から行われる男子走り幅跳び予選に出場する橋岡優輝(22)が、五輪切符を手にしたのは今年の6月末のこと。代表内定が懸かる日本選手権で自己新記録かつ今季世界ランキング5位にあたる8メートル36(追い風0.6メートル)を跳んで...
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<7>ロザ・モタは金メダルを獲得した夜に我々の皿洗いをした
1984(昭和59)年のロサンゼルス五輪で初めて採用された女子マラソン。このレースで3位になったのがポルトガルのロザ・モタだ。モタは86年欧州選手権で2度目の優勝を飾り、この時、2年後のソウル五輪では金メダルが狙えると直感的に思った...
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【陸上】3000m障害・三浦龍司&走り高跳び・戸辺直人 揃って49年ぶり決勝進出のW快挙!
半世紀ぶりの快挙だ。 東京五輪の陸上競技男子3000メートル障害予選1組の三浦龍司(19)は、8分9秒92の日本記録で決勝に進出した。三浦は序盤から2、3番手につける積極的なレースを見せ、残り1周から得意のスパートをかける。...
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【陸上】三浦龍司は類を見ない運動神経の人情家…日本人初の3000m障害入賞なるか
6月26日に行われた日本選手権男子3000メートル障害で、6周目の水濠で転倒しながらも8分15秒99の日本新記録で優勝。圧巻の走りで五輪出場を決めた三浦龍司は、30日朝9時半から同種目の予選に登場する。 「彼の走りの最大の魅力...