女子マラソン新谷仁美「パリ五輪は出ない」明言も…陸連のラブコールに応じる可能性は?

公開日: 更新日:

 凡戦に終わった大阪国際女子マラソンの29日の総括会見で、陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏は、15日のヒューストン・マラソンで日本歴代2位(2時間19分24秒)の好記録で優勝した新谷仁美(34)にこう呼びかけた。

「記録を出すのは陸上競技の基本。記録を出すことは選手の自信にもなる。リーダーの立場としてはMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)に出て、五輪を目指してほしい。2時間18分台を出せる魅力がある」

 同席した高岡寿成シニアディレクターも「あれだけの選手が五輪でどれだけ戦えるか見てみたい気持ちもあります。彼女には(日本記録と五輪)両方挑戦してほしい」と言った。つまり、来年のパリ五輪代表を決める10月15日のMGCに出てくれというわけだ。

 新谷はヒューストン優勝後、「来年のパリ五輪は目指さない」と明言し、9月のベルリン・マラソンで、再び野口みずきの持つ2時間19分12秒の日本記録更新に挑戦すると公言した。

「9月24日のベルリンから3週間後に行われるMGCに出るなんて、年間に10本以上のフルマラソンを走って、2時間20分以内100回達成のギネス世界記録に認定された川内優輝でも無理だ。新谷は東京五輪1万メートル代表でスピードが持ち味。ペースメーカーなしで順位を争う五輪と、男子のペースメーカーがOKで記録狙いのベルリンとはまったく別物。五輪のマラソンは勝てないということは彼女自身が分かっているし、出る気はない」(実業団関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が