陸上競技
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世界で旋風「厚底シューズ」のメリットや弊害、疑問…スポーツバイオメカニクスの専門家に聞いた
国内の陸上競技は2023年度のロードシーズンが3月で終了した。マラソンや箱根大学駅伝などに出場した多くの選手が「厚底シューズ」(厚底)で自己記録を伸ばし、女子マラソンでは前田穂南(天満屋)が大阪国際で2時間18分59秒をマーク。19...
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大学駅伝三冠監督が「全国都道府県対抗男子駅伝」を「目を皿のようにして」見ていた理由
長野の3連覇で幕を閉じた今年(21日)の全国都道府県対抗男子駅伝(広島市・平和記念公園前発着)。4区(5キロ)で首位に立ち、区間賞を獲得したのが長野・佐久長聖高3年の永原颯磨。3000メートル障害の日本高校記録(8分32秒12)を持...
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明日号砲の全国男子駅伝でも大会記録更新の期待…厚底シューズでの高速化にどれほど価値が?
青学大が10時間41分25秒の大会新記録で2年ぶり7度目の優勝を飾った今年の箱根駅伝。 21日号砲の全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(全国男子駅伝=全7区)も、昨年は長野が2時間17分10秒の大会記録で2連覇を達成した。今年...
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日本選手権1万メートル“12月開催”の波紋…元旦「ニューイヤー駅伝」に故障者続出の可能性
パリ五輪へのバックアップがあだになるか。 10日に行われた陸上の日本選手権1万メートル(国立競技場)。来夏のパリ五輪につながる大事なレースの開催月を、通常の6月から気温が低い12月に変更したのは「ワールドランキング」を上げる...
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陸上日本選手権1万mの12月開催は記録のため?陸連元強化委員長「この時季では意味ない」と苦言
陸上日本選手権1万メートルの男子は塩尻和也(27)が27分9秒80の日本新記録で優勝。女子は30分55秒29の広中璃梨佳(23)が3連覇を果たした。 今大会は、参加標準記録(男子27分0秒00、女子30分40秒00)を突破し...
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男女混合リレー競歩は相反する感情が共存する都会的なスポーツ パリ五輪でも注目種目だ
男子テニスの「ネクスト・ジェン・ファイナルズ」がサウジアラビアで始まっている。 6年前にスタートした21歳以下の世界一決定戦で、これまでチチパス、アルカラス、シナーらトップ選手を送り出し、同時に、ビデオ判定などの実験場になっ...
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箱根駅伝「山の神」の時代はもう終わり 勝負のポイントが再び平地へ戻ってきた
箱根駅伝は来年正月に第100回を迎える。 学生スポーツは学制変更や戦争など、世の変化に沿って多様に変化してきた。いまではランナーの胸には各スポンサーのロゴが縫い付けられて、監督が写真誌に追いかけられたり、ワイドショーのコメン...
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女子やり投げ北口榛花、男子走り幅跳び橋岡優輝…日本陸上トラック&フィールドはなぜ急成長した
もうマイナー種目とは言わせない。 8月の世界陸上(世陸)女子やり投げで北口榛花(25)が、日本女子フィールド種目で五輪・世陸を通して史上初となる金メダルを手にした。今月8日には世界最高峰リーグのダイヤモンドリーグ(DL=今季...
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やり投げ北口榛花は世界女王でも慢心なし パリ五輪でのリベンジに闘志メラメラ!
「世界チャンピオンですけど、オリンピックチャンピオンではない。(パリ五輪には)自分が挑戦者の気持ちで臨みたい」 女子やり投げの北口榛花が19日の帰国会見でこう言った。 【写真】この記事の関連写真を見る(10枚) ...
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女子やり投げ北口榛花がDLファイナルへ! 今年は「あのトロフィー」を手にできるか
世界最高峰の陸上ツアー「ダイヤモンドリーグ(DL)」の年間チャンピオンを決めるファイナル(16、17日・米オレゴン州)に世界陸上(世陸)女子やり投げ金メダルの北口榛花(25)が出場する。北口は世陸の直後に行われたDLブリュッセル大会...
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日本マラソン世界陸上惨敗で「致命的欠点」浮き彫り…やり投げ北口榛花の快挙でまざまざ
まさに「あっぱれ!」だ。 現地27日に閉幕した世界陸上ブダペスト大会、女子やり投げで北口榛花(25)が日本女子フィールド種目で初の金メダルを獲得した。日本は26日の早朝だった。メダルが期待された最終6投目の大逆転劇に歓声を上...
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北口榛花 世界陸上女子やり投げ金メダルはゲン担ぎの「蝶ピアス」と「1投目」がカギ握る
世界陸上女子やり投げ決勝に進んだ北口榛花(25)。世界ランク1位で臨んだ今大会はかなり緊張しているようだ。予選の2投目で63メートル27をマークし、通過標準記録(61メートル50)をクリアしたものの、1投目は59メートル04だった。...
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110m障害・泉谷駿介の恩師「あの走りで5位ならよくやった」順大陸上部顧問の世界陸上観戦記
世界陸上男子110メートル障害決勝で、日本記録保持者の泉谷駿介(23)が13秒19の時計で5位入賞を果たした。この種目で日本選手の決勝進出は初。順大時代に泉谷を指導した越川一紀氏(現順大陸上部顧問)は、このレースをどう見たのか。 ...
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三浦龍司が日本勢初の入賞も最後に抜かれ6位に「半分悔しい」…世界陸上男子3000m障害
陸上の世界選手権(ブダペスト)は日本時間23日未明、男子3000メートル障害決勝を行い、東京五輪7位の三浦龍司(21)が8分13秒70で6位に入り、同種目の日本勢で初の入賞。青木涼真(26)は8分24秒77の14位に終わり、モロッコ...
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泉谷駿介「両足つっても」110m障害5位入賞! 低身長をプラスに変えた驚異のポテンシャル
歴史が動いた。 現地21日(日本時間22日)に行われた男子110メートル障害で、泉谷駿介(23)が13秒19で5位に入賞した。五輪を含めこの種目で日本人初の決勝進出を果たし、過去最高成績となった。米国のグラント・ホロウェイ(...
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サニブラウン「日本勢最高タイ」100mで6位入賞も…準決勝よりタイム落とし反省の弁
陸上の世界選手権(ブダペスト)は日本時間21日未明、男子100メートル決勝を行い、サニブラウン・ハキーム(24)が10秒04で6位入賞。自身の前回大会の7位を上回り日本勢最高成績で、五輪を含めれば、1932年ロサンゼルス大会6位の吉...
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ドルーリー朱瑛里が自己新更新で総体1500m3位入賞も…マスコミ過熱に野口みずきの師匠が苦言
「1年生で4分15秒50なら好記録ですよ」 こう言うのは、アテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずきを育てた藤田信之氏だ。 3日に行われた全国高校総体(インターハイ)陸上女子1500メートル決勝に、今年1月の全国都道府...
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あるか、ドルーリー朱瑛里の記録ラッシュ…2日開幕インターハイ陸上では2種目に出場
1年生が「あっ!」と言わせるか。 今年1月の全国都道府県対抗女子駅伝で、17人抜きの区間新記録で注目を浴びたドルーリー朱瑛里(岡山・津山高1年)。2月には過熱報道やファンの注目の精神的負担が大きいとして、代理人弁護士を通じた...
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陸上DLロンドン大会110mハードル2位の泉谷駿介と王者G・ホロウェイとの「共通点」
世界選手権のメダルも見えてきた。 23日、陸上ダイヤモンドリーグ(DL)第10戦のロンドン大会で男子110メートルハードルの泉谷駿介(23)が2位に入った。 泉谷は6月のDL第6戦(ローザンヌ)で優勝したが、そのレー...
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来夏パリ五輪は地獄の熱波 陸連は「第2の鈴木雄介」を懸念…19年に競歩初の金も疲労2年抜けず
日本列島は連日の酷暑。17日は山梨の勝沼で38.8度を記録したが、近年は欧州の暑さも異常だ。 ■8月の世界陸上より怖い 来月、世界陸上(ブダペスト)が開催されるハンガリーでは昨年7月、最高レベルの猛暑警報が発令され、農...
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女子陸上・田中希実「もうダメかも…」と弱音 母が明かすプロ転向直後の知られざる挫折
陸上の田中希実(23)がアジア選手権・女子1500メートルを制してから1週間が経った。 田中といえば、「甘えを捨てるため」と、4月に豊田自動織機を退職。プロとしてニューバランスに所属することを発表した。それからの活躍は目を見...
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田中希実1500M大会新で圧勝! 母が明かす「プロ転向“ちりつも”メリット」と「ケニア愛」
もはやアジアに敵はいない。 12日に行われた陸上アジア選手権(バンコク)の女子1500メートル決勝。序盤からレースを牽引した田中希実(23)はラスト2周からギアを上げると、半周もしないうちに後続をみるみる引き離し、ラスト1周...
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日本陸上界のいびつな賞金事情…マラソンはウハウハ、やり投げ北口榛花は大会Vでも約142万円
畑岡奈紗(24)が優勝に届かなかった今年の全米女子オープン。賞金総額1100万ドル(約15億6200万円)で、A・コープス(25)の優勝賞金は200万ドル(約2億8400万円)。4位の畑岡でも約6846万円を手にした。 ゴル...
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男子110m障害・泉谷駿介 世界最高峰シリーズ初出場Vの快挙も…恩師からは厳しい評価
6月の日本選手権110メートル障害で13秒04の日本新記録で優勝した泉谷駿介(23=住友電工)が、陸上の世界最高峰シリーズ「ダイヤモンドリーグ(DL)」第6戦(6月30日スイス・ローザンヌ)に初参戦。13秒22で優勝した。日本勢のD...
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女子やり投げ北口榛花 スポーツマスコミが取り上げない「ダイヤモンドリーグ3勝」の価値
「ダイヤモンドリーグ(DL)で優勝することがいかにすごいことか。まだ、わかってもらえていないのか」 こんな愚痴をこぼすのは元日大陸上部監督(現佐野日大短大学長)の小山裕三氏だ。 昨年の世界選手権(世陸)女子やり投げ銅メ...
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陸上110m障害で日本記録更新!パリ五輪で金狙う「陸上界の大谷翔平」驚異の身体能力
「メジャーの二刀流」大谷翔平と「同じ時代に生きている幸福感」を味わっている者は多いが、この男の大偉業に日本列島が湧きかえる日が来るかもしれない。 4日に行われた陸上日本選手権最終日(大阪)の男子110メートル障害決勝で、泉谷駿...
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陸上日本選手権 初日の目玉は男子5000m“新旧対決” 大迫傑らベテラン勢に大学生の有望株が挑む
若駒の台頭はあるか。 1日開幕の陸上日本選手権(大阪・ヤンマースタジアム長居)初日の注目は男子5000メートル決勝だ。男子の同種目は五輪と世界選手権(世陸)で過去に入賞者はいない。世界で上位争いが期待できるわけではないものの...
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その死から38年…瀬古利彦を育てた執念の勝負師・中村清を思う
川で転んであちこちをひどく打った。釣りをしていたわけではなく、清掃して滑ったのだ。情けないと、ずぶ濡れになった体で中村清を思い出した。 瀬古利彦の育ての親、長距離界に数々の足跡を残した名伯楽が釣行中に他界したのがこの時期、1...
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IOCにケンカを売った世界陸連の至極まっとう ロシア選手の競技復帰勧告をキッパリ拒否
言い分はもっともだ。 世界陸連のセバスチャン・コー会長は8日、ローレウス世界スポーツ賞の表彰式に出席。ロシアと同盟国のベラルーシの選手に関し、2024年パリ五輪の陸上競技に復帰させないことを確認したと、仏メディア「RMCスポ...
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競歩はマラソンに代わる“第二のお家芸”…日本陸連は独自のロードレース観を打ち出すべき
国際オリンピック委員会(IOC)と世界陸連(WA)が、来年夏のパリ五輪での競歩の実施要項を発表した。 男子50キロ競歩に代え、新種目として35キロの男女混合を行うことは東京大会前に決まっていたが、新種目を男女2人が10キロ余...