著者のコラム一覧
碓井広義メディア文化評論家

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授などを経て2020年3月まで上智大学文学部新聞学科教授。専門はメディア文化論。著書に「倉本聰の言葉―ドラマの中の名言」、倉本聰との共著「脚本力」ほか。

嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

公開日: 更新日:

 現在、嵐のコンサートツアーが行われている。最終日の5月31日、東京ドームでの公演をもって、グループとしての活動を正式に終了する予定だ。結成されたのは1999年。四半世紀を超える歴史に幕が下りる。

 10年前の2016年5月、嵐というグループも個々のメンバーも元気だった。同じタイミングで連ドラの座長を務めたのが松本潤大野智だ。

 日曜劇場「99.9─刑事専門弁護士─」(TBS系)の主役は松本潤。飄々としていながら、とことん事件を追究する弁護士、深山大翔に扮した。どんなに逆転するのが難しそうな案件であっても、「事実が知りたいんです」と言って、まったくひるまない。同僚弁護士の榮倉奈々(お得な役柄)、パラリーガルのマギー(出てくるだけで和む)や片桐仁(怪演に拍手!)などの力を借りつつ真相に迫っていく。

 さらに深山が所属する刑事専門ルームの室長・佐田を演じたのが香川照之だ。元検事で、かなりの野心家。超マイペースで暴走気味の深山にブレーキをかけたり、時には手柄を横取りしたりする。腹に一物も二物もあるこの男を、香川は緩急自在の芝居で造形していた。

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