萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした
作家・増田俊也氏による連載、各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。待望の第2弾は、「視聴率100%男」として昭和のテレビ界を席巻したコメディアンの萩本欽一氏です。
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増田「当時のお住まいは」
萩本「丸山町って文京区の小石川植物園の隣」
増田「映画館はどちらまで行かれたんですか」
萩本「巣鴨」
増田「結構ありますね」
萩本「うん。40分ぐらい。テクテク、テクテク歩いて」
増田「それを考えると、まあこういう言い方も逆説的になりますけど、貧乏であったことも幸運だったんですね」
萩本「貧乏はね、ラッキー。貧乏しなきゃ成功してない。神様がね、はい、貧乏してんのね。はーい、インチキしなきゃね。はい。あなたの望みのところに行きますよって言ってる気がする。ですから、悲しい時とか、ちょっとこんちくしょうと思う時は、俺全部の窓開けて、大空、星見たりね。毎日は空見ない。お願いする時だけパッと開けて『神様、見てるよね』って言って。何かしてくださいって言わないの。『見てるよね。俺ひどいだろう。以上です』ってお伝えだけする」


















