永田町の裏を読む
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首相の安直な“対米追従”のツケが産業や国民に回ってくる
米通商代表部(USTR)代表に指名されたロバート・ライトハイザーが3月14日、米上院での公聴会で、「農産品の市場開放を求める地域として、日本は最優先のターゲットだ」と言い放ったことで、日本の与野党の…
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民進党の蓮舫執行部が「脱原発」で腹をくくれない理由
民進党の蓮舫代表は、12日の党大会の目玉として「2030年までに原発ゼロ」の方針を打ち出そうとしたが、党内の原発推進派や電力総連を抱える連合の抵抗にあって、あえなく挫折した。前に本欄でも書いたことだ…
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“安倍一強”でも総裁任期「3期9年」が実現するかは別の話
自民党大会が終わって、衆議院解散は2018年秋、同年9月の総裁選と12月の任期満了の間にまで先送りされるだろうというのが、永田町のプロたちの読み筋である。安倍晋三首相とその側近たちは、昨年来、伊勢志…
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厚い与党の壁 存在感を示せない蓮舫執行部にとって正念場
国会は政府・与党のペースであれよあれよという間に進んで、来年度予算案も史上最速、会期末まで1カ月以上を残して衆院を通過するというありさまである。 民進党はじめ野党としては、南スーダンPKOを…
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今度こそ本気? 「大宏池会」構想は安倍一強を崩せるか
これまで何度も浮沈を繰り返してきた「大宏池会」構想だが、岸田派の中堅議員に言わせると「今度こそウチのボスも本気」なのだという。 岸田派は、池田派以来の宏池会の看板を古賀派から引き継いだ、いわ…
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「虚言癖」でケミストリーが合う日米トップの危うさ
トランプ米大統領は安倍晋三首相の手を19秒間も握り続けたり、目の前で「この人とはケミストリーが合うんだ」と言ったり、まあ大歓待だった。 それはそうだろう、世界のまともな指導者たちはトランプを…
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日米首脳会談 共有できるのがゴルフの趣味だけでは情けない
安倍晋三首相が「日米基軸」を語る際の決まり文句が、「自由、民主主義、基本的人権、法の支配など普遍的な価値観を共有する」というものだ。今週末の日米首脳会談でもこれを繰り返すつもりだろうが、「そんなこと…
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トランプの「米国第一」はビジネス交渉ではなく“恐喝”だ
共同通信の世論調査で、トランプ大統領の「米国第一」で国際情勢が不安定になることに「懸念を感じる」人が83.8%に達し、「感じない」は13.1%だけだった。半面、2月の日米首脳会談でトランプが求めてく…
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「日米会談」急いだところで何を語りかけるつもりなのか
昨年末のプーチン来日は空振りに終わった。そこで慌てて仕組んだ真珠湾訪問も「戦後初」のはずが、実は4番目であることが判明してズッコケた。 さて、年も改まって一発逆転とばかり仕掛けたのが、トラン…
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安倍政権 離島防衛のためのミサイル基地建設という欺瞞
15日に告示された宮古島市長選の焦点は、陸上自衛隊のミサイル基地の建設を認めるか否かである。賛成・反対両陣営とも候補を一本化できず、4人が立つ乱戦模様だが、翁長雄志知事は反対派の前県議を支持している…
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「水中に沈んだ」民進党に再生の道はあるのか OBに聞いた
民進党の野田佳彦幹事長が4日の年頭会見で「我々はもはや背水の陣どころではなく、既に水中に沈んでいる。そこからどうやって浮き上がるか、覚悟が問われる」と語り、「ほほう、自分らの置かれた状況をちゃんと自…
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手を取り合って幻想空間を遊泳する安倍首相と今井秘書官
アンデルセンの「裸の王様」は、「馬鹿の目には見えない不思議な布でできている」という触れ込みの高価な衣装を、家臣も王様本人も「見えない」と言えば馬鹿と思われるから、お互いに本当のことを言わず、そのため…
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意味のないドタバタの繰り返しだった安倍政権の2016年
年の瀬に当たって、今年1年間に書きつづってきた約50回の本欄を見返してみると、安倍政治がほとんど意味のないドタバタの繰り返しで、結局、国民の幸せにつながるような目覚ましい成果を何ひとつ挙げていないこ…
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日本政治の見通しを不透明にする「地殻変動」3つの兆し
秋の臨時国会が2度まで会期を延長して内外に発したメッセージといえば、アベノミクスの“成長戦略”の柱としてTPPはずっこけたけれども、まだカジノがあるぞ、という貧相きわまりないものでしかなかった。こん…
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提灯報道で糊塗した真珠湾訪問をめぐるドタバタ劇
今月26~27日の安倍晋三首相の真珠湾訪問を、6日付各紙朝刊は1面トップで「首相、真珠湾慰霊へ」「現職総理として初めて」と大々的に報じた。日経などは早速、「1月解散風、再び」と提灯持ちに走ったのを見…
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勤勉の美徳をなげうってカジノ資本主義に走るのか
自民党が何が何でも今国会でカジノ法案を成立させようと、なりふり構わず突き進んでいるのは、TPPが潰れ、北方領土交渉も行き詰まるなど、安倍外交が八方ふさがりで、何かに夢中になっていないと居ても立っても…
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日本の政治を著しく歪める創価学会と公明党の「急所」
先日、元公明党議員の話を聞く機会があった。創価学会、そして公明党が陥っているアイデンティティー危機は想像以上に深刻なようである。何よりも、カリスマ的指導者に祭り上げられてきた池田大作名誉会長が、もは…
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誇大妄想とジャパンハンドラーの凋落が政権漂流に直結
トランプ勝利の大番狂わせで慌てふためいているのが安倍晋三首相で、押っ取り刀で17日にニューヨークでの安倍・トランプ会談を設定し、その地ならしのために河井克行首相補佐官を派米した。 しかし、米…
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安倍首相も…振付師の言いなりに振る舞う疑似独裁者の暗愚
本物の独裁者は、本当に自分ひとりで何でも発案し決裁する天才肌の戦略家でなければ務まらず、ヒトラーは多分そうだったし、今ならプーチン露大統領がそうだろう。 今も昔もむしろ多いのは、それほど有能…
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“中国憎し”の色眼鏡で見るから評価が上がらない安倍外交
フィリピンのドゥテルテ大統領の二枚舌どころか三枚舌まで駆使する老獪な対中・対日外交にすっかり翻弄されて、呆然と立ちすくんでしまったかのような安倍晋三首相である。安倍は、南シナ海問題を抱えるフィリピン…
