高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

森友問題で明るみに 「忖度」に覆われたソフトな独裁政治

公開日: 更新日:

「忖度」という、それほど使用頻度が高いとはいえない古めかしい言葉が、今年の流行語大賞候補にノミネートされることは確実である。

 日本維新の会の松井一郎代表が3月25日、森友学園問題に関して「安倍晋三首相が『忖度はない』と強弁し続けるから(火に)油を注ぐことになる。あったと認め『いい忖度とやってはいけない忖度がある』とはっきり言うべきだ」と語ったのは正しくて、忖度という言葉自体は「人の心を推しはかる」という意味であって、中立的というか、良いも悪いもない。

 松井はさらに「政治家は有権者の意思を忖度して仕事をしている。ただし、一部の人たちだけがお金をもらったり、いい思いをしたりする忖度をやってはいけない」とも言ったが、ポイントはまさにそこで、国民・有権者の希望を忖度するのでなく、権力者の思惑を忖度するだけの上目遣いの政治家のみならず官僚、外交官、裁判官が激増して、「安倍一強」という名の「ソフトな独裁政治」ができあがっているのが今の日本である。

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