高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

「虚言癖」でケミストリーが合う日米トップの危うさ

公開日: 更新日:

 トランプ米大統領は安倍晋三首相の手を19秒間も握り続けたり、目の前で「この人とはケミストリーが合うんだ」と言ったり、まあ大歓待だった。

 それはそうだろう、世界のまともな指導者たちはトランプを危機管理の対象と捉えていて、フィリピンの大統領が少々変わり者であっても甚大な影響を受けるのは周辺国だけだけれども、今のところまだ世界最大の軍事帝国であり経済強国である米国の指導者に、こういう人物が出てきてしまって、さてどのように間合いを測ってこの無知、幼稚、気紛れ、狂気と付き合えばいいかを慎重に見極めようとしている時に、何の警戒心もなくノーテンキに飛び込んでいって、え、何、フロリダでゴルフ?――世界は安倍を「バカじゃないか」と思っているわけで、そういう中で、安倍はトランプにとってまことに稀有な賓客だったのである。

 この2人が、どうケミストリーが合うのかというと、結局のところ「虚言癖」である。欧米では「ポスト・トゥルース」が流行語で、それは、ある言葉や発言が真実であるかどうかよりも面白いかどうかで評価されるネットにありがちな傾向のことだが、それを地で行っているのがトランプ政権だ。マスコミを「フェイク・ニュース(偽情報)」と罵倒する一方で、「オルタナティブ・ファクト(別の事実)」があるなどと言い張っている。

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