高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

米の親中転換 「中国包囲網」完全崩壊で悶絶する安倍外交

公開日:

 いま安倍晋三首相がいちばん困っているのは、北朝鮮のミサイルでも釜山の少女像でもなく、トランプ政権の「親中」路線への転換であるという。

 5月14日から北京でAIIB(アジアインフラ投資銀行)による「一帯一路」国際会議が開かれ、29カ国の首脳を含む130カ国以上の代表、70以上の国際機関の代表ら1500人が参加したが、その中には、実は米国の代表も含まれていた。官邸の事情にも明るい情報通が「これって、日本ではほとんど報じられていないが、大事件ですよ」と語る。

 それはそうだ。オバマ政権はTPPを推進し、そこには経済面からの中国包囲網という意味が含まれているので、安倍は強引にそれを推進した。だから、中国がAIIB構想を発表して世界中の国が雪崩を打って参加した時も、米国に従って日本は見向きもしないという態度をとってきた。さらに、トランプ政権になってTPPからの離脱を表明しても、安倍はまだ諦めきれず、ご主人さまの帰りを待つ忠犬のごとく、残りの11カ国でその枠組みを何とか発足させようと頑張ってきたのである。

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