孤独のキネマ
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【ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?】ベトナムで婦女子を殺戮した米国人の後悔と悪夢
筆者はこの作品を試写で2度見た。1度目は残酷な現実に衝撃を受け、2度目は主人公の“戦後”に改めて感動を覚えた。監督は「野火」「斬、」などの塚本晋也。主人公のアレン・ネルソンは実在の人物だ。 …
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【ヒンド・ラジャブの声】イスラエル軍の射撃を受ける6歳の幼女の悲痛な叫び
筆者は怠け者で世の中の事象への探求心が希薄なため、国際問題に疎い。そのためガザ地区で一人の女の子をめぐって深刻な事件が起きていたことを知らなかった。この映画「ヒンド・ラジャブの声」によって事実に接す…
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【八月の杜】東京大空襲で記憶を失った老女 自分探しの旅
8月になると、やはりアジア太平洋戦争にまつわる映画を紹介したくなる。今年はこの「八月の杜」を取り上げた。烏丸せつこが戦争の記憶を追い求める老女を演じている。 中原文(烏丸)は幼いころ空襲に遭…
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【白パンと独裁者】ナチス敗戦の愚かな人間模様が胸に響く
もうすぐ8月15日。日本人があの愚かな戦争に向かい合う日だ。そんな時期に公開されたのがこの「白パンと独裁者」。「女は二度決断する」(2017年)のファティ・アキンが監督を務めたドイツ映画である。 …
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【怪速急行■■行き】美人ユーチューバーが落ち込んだ韓国版「怪談百物語」
連日の猛暑だ。汗の季節は怪談話で乗り切れというのが我ら日本人のサバイバル術。というわけでこの「怪速急行■■行き」に涼を求めてみた。 動画クリエーターのダギョン(チュ・ヒョニョン)は、自身のチ…
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【隣人たち】不幸な事故がもたらす女2人の理性の崩壊
アン・ハサウェイとジェシカ・チャステイン。ハリウッドの2大美女がスリラー作品で共演すると聞き、どんなストーリーなのかと興味津々で見学。劇中に人間の「狂気」が満ちていた。ベルギーのアカデミー賞と言われ…
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【デッドマンズ・ワイヤー】49年前の実話事件、米国の世論はなぜ二分したのか?
ガス・ヴァン・サントといえば、「エレファント」(03年)や「ミルク」(08年)など実話の映画化で高評価を受けている手練れの監督。今回も実話の事件に材を取ったという。どんなものかとも思って見学したら、…
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【大統領のケーキ】フセイン独裁のイラクでいたいけな少女を騙す大人たち
第78回カンヌ国際映画祭の新人監督賞(カメラ・ドール)と監督週間観客賞をダブル受賞。「大統領のケーキ」というタイトルから、ほのぼのとした雰囲気を感じてしまうが、実は問題作だ。 舞台は1990…
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【アイ・ワズ・ア・ストレンジャー】シリア内戦の実話が描く圧倒の人間ドラマ
すごい映画だ。存分に圧倒された。ベルリン国際映画祭、サンディエゴ国際映画祭、サンパウロ国際映画祭など世界40カ国以上の映画祭で上映され、作品賞、監督賞、脚本賞など41冠を獲得したのも当然である。現時…
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【ジェニー・ペンはご機嫌ななめ】たった1人の狂った老人がケアハウスを恐怖支配
原題は「The Rule of Jenny Pen」。これを「ジェニー・ペンはご機嫌ななめ」という邦題にした。物語の展開を見て「なるほど」と頷けるタイトルだ。 ニュージーランドで裁判官を務め…
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【シラート】砂漠をさまよう一団が啓示する人類の暗黒
最初に断っておくと、この映画の解説は難しい。配給元が「本作の鑑賞後、未鑑賞の方に対してはどうか物語の核心、結末を一切口外しないでください」とクギを刺しているからだ。つまりはネタバレ禁止。 映…
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【マテリアリスト 結婚の条件】「3高」に固執する物質主義者たちの皮肉な右往左往
原題は「Materialists」で、意味は「物質主義者」。本作を見終えて物質主義者に思いをはせたとき、バブル期の流行語「3高」を思い出した。 当時、女性は結婚相手に「高身長、高学歴、高収入…
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【ヴィヴァルディと私】音楽家の師弟物語に潜む“人身売買”の衝撃
以前にも書いたが、筆者は音楽オンチだ。とくにクラシックのことはチンプンカンである。 この映画「ヴィヴァルディと私」はバイオリン協奏曲「四季」の作曲家として知られるアントニオ・ヴィヴァルディ(…
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【廃用身】高齢者の手足を切断する若き医師は悪魔か、それとも天使か?
「廃用身」と書いて「はいようしん」と読む。麻痺などによって回復の見込みがない手足をさすらしい。長らく記者をしてきたが、この言葉は知らなかった。不勉強を恥じるしかない。 本作は病苦にある高齢者が…
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【幕末ヒポクラテスたち】医学の実情と人間模様を歴史の大変革で味付けした豪華版
「京都府立医科大学創立150周年記念映画」である。通常、こうした教育機関にちなんだ映画はどこか説教臭く生真面目すぎて、退屈な仕上がりになるものだが、本作は面白い。劇中の古い医学に引き込まれてしまった。…
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【シンプル・アクシデント/偶然】拷問執行人を見つけたとき、人は理性を保てるのか?
イランの巨匠ジャファル・パナヒ監督がメガホンを取り、第78回カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞。世界の映画祭で数々の賞を受け、第98回アカデミー賞の脚本賞・国際長編映画賞にノミネートされた。イラン…
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【ラプソディ・ラプソディ】勝手に入籍された男と女 謎解きの追いかけ劇
映画にせよ小説にせよ、物語は謎解きが面白い。本作を見て、そのことを改めて実感した。 横浜のレストランでランチをしている独身の夏野幹夫(高橋一生)と叔父の大介(利重剛)。「なんで結婚しないの?…
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【月の犬】子供を犠牲にするヤクザ社会、男女3人の破滅
ヤクザが登場する映画といえば「仁義なき戦い」(1973年)に始まる実録ものと「日本侠客伝」(1964年)などの任侠ものに大別できる。いずれもドンパチと切った張ったの修羅場を描いて、暴力にカタルシスを…
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【チェイン・リアクションズ】検証「悪魔のいけにえ」はなぜ不気味で怖いのか?
トビー・フーパー監督の「悪魔のいけにえ」(原題:The Texas Chain Saw Massacre)。ワンボックスカーで旅に出た若者グループが電動ノコギリの犠牲になる、低予算のホラー映画だ。映…
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【決断するとき】家族を想う寡黙な男が覗いた修道院の非道
ヒット作「オッペンハイマー」(2023年)で主演を務めたキリアン・マーフィーが、クレア・キーガンの原作小説に惚れ込んで映画化。アカデミー賞俳優はどんな物語を選んだのかな、と軽い気持ちで鑑賞したら、胸…
