「ラ・コシーナ/厨房」は大型レストランを舞台にした米国分断の縮図だ

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「ラ・コシーナ/厨房」全国公開中

 大型レストランの厨房を白黒画面で描いた作品と聞き、どんな内容なのか興味津々で見に行った。米国とメキシコの合作である。

 多くの移民がビザ取得のために厨房で働くニューヨークの大型レストラン「ザ・グリル」。ここでコックとして働くメキシコ移民のペドロ(ラウル・ブリオネス)は、アメリカ人ウエートレスのジュリア(ルーニー・マーラ)と恋愛関係にある。ジュリアは妊娠という悩みを抱えていた。

 ある日、店の会計係が「昨日の売り上げが800ドル足りない」と言い出した。後ろ暗い移民雇用を自覚するアメリカ人オーナーのラシッド(オデッド・フェール)は「警察には突き出すな、クビにしろ」と命じ、犯人探しが始まる。

 出勤直後のスタッフ全員が仕事のかたわら面談を受けることに。ただでさえ嵐のように忙しいスタッフたちの愚痴は止まらない。

 いつもトラブルを起こしているペドロは第1の容疑者となるが、本人はきっぱりと否定。ランチタイムの厨房では目の回るような忙しさの中、コックたちがビールを飲みながら働き始める。やがてジュリアが倒れ、誰も予想しなかった大騒動に発展するのだった。

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