「睡眠時無呼吸症候群」の恐さ…心臓や血管の病気を引き起こす
秋に入り、朝晩の涼しさに「よく眠れるようになった」と感じる人もいることでしょう。その一方で、家族からの指摘で初めて気づく睡眠の病気があります。典型的なのは、「大きないびきをかいていたのに、突然いびきが止まり、しばらくして『ガッ』と息をして再びいびきをかく」というものです。
これは睡眠時無呼吸症候群(SAS)の代表的な症状であり、中高年世代で肥満の人は特に注意が必要です。
SASは睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりする状態を繰り返す病気です。単なるいびきと片づけることは禁物で、心臓や血管の病気を引き起こしやすいだけでなく、すでにこうした病気が隠れている場合にもみられる危険な疾患です。
SASの中でも、脳の呼吸中枢に問題がある中枢性睡眠時無呼吸(CSA)と、睡眠中に上気道(のど)が閉塞する閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に分かれますが、ほとんどは後者です。
OSAでは、無呼吸のたびに血中の酸素濃度が低下し、呼吸が再開すると回復します。
この「間欠的低酸素」が一晩に何十回、重症例では何百回も繰り返されます。結果として交感神経が過剰に活性化し、酸化ストレスや炎症反応が生じます。つまり、眠っているつもりでも体は休めておらず、心臓や血管は常にストレスにさらされている状態になります。


















