治療者1割未満…「睡眠時無呼吸症候群」の放置が心臓病リスクを上げる
心不全はある段階を過ぎると治療法がほぼなくなってしまう。その前にしっかりと心不全対策を行いたいが、外せないのが睡眠時無呼吸症候群の治療だ。心不全と睡眠時無呼吸症候群に関する研究を行う順天堂大学医学部付属病院順天堂医院睡眠・呼吸障害センター長の葛西隆敏医師に話を聞いた。
心不全は、心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、徐々に命を縮める病気だ。
心不全の予後はがん同様に悪く、死亡者数は右肩上がり。「心不全パンデミック」と呼ばれるほど患者数が激増しており、決して他人事にはできない。
睡眠中に低呼吸や無呼吸を繰り返し起こす睡眠時無呼吸症候群も患者数が非常に多い。
睡眠時無呼吸症候群は、潜在患者も含めると300万人から900万人以上とも推測されている。しかし治療を受けている人は少なく、その数は1割にも満たないといわれている。
この心不全と睡眠時無呼吸症候群は、相互に悪影響を与える。
「睡眠時無呼吸症候群があると心不全を起こしやすく、悪化しやすくなります。睡眠時無呼吸症候群がある患者では心不全の生命予後が悪いことも研究で示されています」(葛西隆敏医師=以下同)


















