がん患者のインフルワクチン接種は治療開始の2~4週間前が基本
「治療開始の2~4週間前」としましたが、通常の状態ならその間隔をもうけるために治療を遅らせることはよくありません。がん患者、特に血液がん患者や化学療法で免疫力の低下が見込まれる場合、万が一、インフルエンザに感染すると、重症化リスクが高く、米疾病対策センターは重点的な接種対象としています。
もう一つ、がん患者が接種のタイミングを考える条件として、白血病や悪性リンパ腫などで造血幹細胞移植を受けた場合があります。移植後は、接種していたワクチンの免疫が失われるため、多くのワクチンは移植後6~12カ月後から改めて接種します。しかし、インフルエンザは毎年、流行性が高く、例外的に早く接種し始め、米臨床腫瘍学会なども移植後3カ月程度から接種可能としています。
同じく白血病や悪性リンパ腫などでリツキシマブなどの分子標的薬を使うと、ワクチンの効果がかなり弱くなるため、接種するのは治療開始の2週間以上前、治療後は3~6カ月空けるのがベターですが、流行中は「効き目が悪い可能性があっても接種する」という判断も十分あります。


















