がん患者のインフルワクチン接種は治療開始の2~4週間前が基本
インフルエンザは例年、10月下旬から感染者が増え始めますが、今年は沖縄や東京、千葉などで9月にインフルエンザ流行注意報が発令され、学校や幼稚園などでは学級閉鎖も相次いでいます。感染の広がりが通常より1カ月以上早く、高齢者や持病のある人などを中心にインフルエンザワクチン接種を前倒しする傾向です。そこで今回はがん患者とワクチンとの注意点を掘り下げます。
一口にワクチンといっても、ウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくした生ワクチンと、ウイルスなどの感染力をなくした不活化ワクチンがあり、インフルエンザワクチンは後者です。がん患者であっても、基本的にワクチンの安全性は問題ありません。
ただし、がんの治療や病状によっては、ワクチンを接種しても、インフルエンザを予防するための抗体が十分につかないことがあります。接種のタイミングが重要です。米国臨床腫瘍学会は、がん治療開始の2~4週間前が理想としつつも、放射線や抗がん剤、免疫療法の最中や終了後でも、不活化ワクチンのインフルエンザワクチンの接種は可能としています。


















