営業一筋30年のシニア社員は、なぜ怪しい「スピリチュアル系」の副業に取り組んでいるのか?
【第12回・前編】スピリチュアル系YouTube動画のシナリオを書いて稼ぐLさんの場合
「人生100年時代のロールモデルがいない」――退職後のサラリーマンが迷走している。キャリア、居場所はリセットされ、年金不安時代は資産形成も「自己責任」。「人手不足」の号令の下、今日もシニアは働き続ける。『副業おじさん』『過労シニア』のルポライター・若月澪子が、奮闘し続ける令和シニアの素顔を追う。
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今、60歳定年企業においては、定年を迎えた人の9割近くが、同じ勤務先や関連会社への継続雇用を選んでいる。年金受給開始の65歳までは、雇用延長や再雇用によって与えられる椅子に「温情残留」することが、最も無難な選択肢になっているようだ。
ただ残留したところで、非正規雇用になり、閑職を当てがわれ、給料が激減する人も多い。
「現在は週3日勤務で、それもほとんどリモートワークです。最近は空いている時間を自分の副業の時間に充てています」
こう話すのは、従業員数1000名ほどの非上場の電機メーカーで、35年以上勤務してきた神奈川県在住のLさん(61)だ。官公庁などに通信システムや電気設備を卸し、その設定や運用説明などを行う現場営業を担当してきた。

















