(8)拾得物にはさまざまなドラマがある
拾得物といえば、お恥ずかしいというか、いまとなっては「なぜ、あんなことをしたんだろう」と思う“事件”があった。ずいぶん前のことだが、スナック菓子などが入ったスーパーのビニール袋がテナントのスタッフから届けられたことがあった。3日経っても持ち主は現れない。そこで、あろうことか「もったいないから」とみんなで食べてしまったのだ。
その翌日、落とし主から問い合わせの電話があり、慌ててスーパーに行って同じスナック菓子を買ってお客さまに戻したということがあった。いま思い出しても赤面するほどだ。当たり前のことだが、以後、決して拾得物を食べるようなことはせず、保管して消費期限が切れる間際になってから処分するようにしている。もちろん「未開封でも絶対に食べない」を厳守している。かつてのグリコ・森永事件のように毒でも入っていたら大変である。
私の勤めているショッピングセンターでは、平日で15件ほど、休日なら30件ほどの拾得物が届けられる。また問い合わせが平日で3件程度、休日で5件程度ある。だが、拾得物の半分以上は持ち主が現れない。その代表格がビニール傘なのだが、最終的には廃棄されてしまう。


















