(1)「警備員」って、こんなことまでやるんだっけ?
「警備員さんって、こんなことまでやるの?」
ある日のこと。A県内にあるショッピングセンターの「警備員」として働く私に、驚いた表情で声をかけてきたお客さまがいる。そのお客さまの驚きが物語るように、ここでは、警備員は、いわゆる警備だけをやっていればいいわけではないのだ。業務の実態は「雑用係」「なんでも屋」。
だから、警備員の制服を着て、週末にセンターコートで開催されるイベントのためにステージを設置したり、放送機器の設置などをしたりしていると、そんな声をかけられるのだ。
そればかりではない。夜間には、お客さまが吐いたゲロの片付けや壊れたショッピングカートの修理、さらには館内にあるテナントやイベントの告知などのポスターの張り替えなどもやらされる。
ある日の夜、施設内のディスカウントストアの従業員から防災センターに電話がかかってきた。
「お店のバックヤードでフォークリフトがスタックしたので、警備員さんなんとかしてくれ」という内容だった。

















