竹内薫(サイエンス作家)

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5月×日 年を取ってくると、読む本の種類が限定されてくる。どうしても、自分の得意分野や趣味に近い本が多くなる。GWの休みが続くので、自宅でまったりしながら読書。鈴木貫太郎著「マイナス×マイナスはなぜプラスになるのか」(朝日新聞出版 1155円)は、数学が苦手な人が抱く素朴な疑問に答えてくれる。表題のほかにも「0乗するとなぜ1になるのか」など、数学思考が身につく本。

5月×日 最近は趣味のカポエイラから派生して? 格闘技ゲームもやるようになった。ストリートファイター6と鉄拳8をやることが多いが、後者はシーズン2になって少々、炎上気味。みんな真剣に戦っているから、運営の調整も大変だよ。ちなみに私は弱すぎるので、対人戦は娘としかやらない(笑)格闘技ゲームに疲れたら読書である。藏丸竜彦著「数学ゴールデン7」(白泉社 759円)は、数学オリンピックに向けたヨーロッパ遠征編。数学オリンピックは知の格闘技だ。とうとう7巻まで来た。ある意味、凄いマンガだ。

5月×日 妻子がカナダのバンクーバー在住で、私は単身赴任なのだが、久々に飛行機に乗ってバンクーバーへと向かう。今回は仕事と休暇が半々の旅。飛行機の中での読書は加藤文元著「数の進化論」(文藝春秋 990円)。数学の古代史から始まり、「マイナス×マイナスがプラスになる理由」などにも触れつつ、abc予想という現代数学の最難関にまで誘ってくれる。加藤先生は私も所属しているZEN大学のZEN数学センター所長。相変わらず軽妙な文章で数学の真髄を味わわせてくれる。この本を読むのは2度目なのだが、後半に行くに従い、クライマックス感が出てくる。

5月×日 バンクーバーの自宅で娘と格闘技ゲームに興じる。6月にはストリートファイター6にカポエリスタのエレナという新キャラが参戦するそうなので今から楽しみ。さて、帰りの飛行機の中での読書はどうしますかねぇ。

【連載】週間読書日記

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