永田町の裏を読む
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戦略不在で成果なし…幼稚化に拍車をかける「官邸外交」
安倍晋三首相の「得意分野」は外交だということになっていて、先の参院選でも自民党公約の筆頭に「世界の真ん中で、力強い日本外交」を掲げたりもしていたが、考えてみると単に外遊の回数が多いというだけで、レガ…
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参院選で公明党が比例得票数を大幅に減らした3つの要因
参院選後、公明党幹部の顔色が冴えないという。 「候補者を立てた7選挙区で全勝、比例でも7議席を確保し、改選11議席を3つも伸ばして大勝利のはずなのに、なぜ?」と関係者に問うと、意外な答えが返っ…
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参院選の結果が示す野党と労組の関係が激変している事実
参院選の開票結果の中であまり注目されていないのは、野党と労組の関係に激変が起きている事実である。 周知のように、1998年の第2次民主党結成で、旧社会党系やさきがけ系を中心とした第1次民主党…
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異次元緩和でジャブジャブにしたはずのマネーはどこへ?
最近、ある講演会で聴衆から「安倍さんはアベノミクスは成功したと言い張っていますが、異次元緩和と称してつぎ込んだお金は一体どこへ行ったのでしょうか」という質問があった。 その日は経済がテーマで…
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参院選「消費税」の争点は増税時期の問題だけではない
消費税の10%への増税が選挙戦のひとつの争点で、与党は賛成、野党は反対と一見分かりやすい対抗軸のようだが、実はなかなかややこしい。 共産党や「れいわ」は消費税そのものに反対という立場だ。これ…
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自民でも賛否 憲法改正議論が参院選の争点というまやかし
参院選公示を前に6月30日にネット番組で行われた与野党6党の党首討論で、安倍晋三首相は「憲法改正をしっかり議論するのか、しないのかを問うのがこの選挙だ」と改めて持論を述べた。それを聞いた自民党中堅議…
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米中貿易戦争の影響が景気の壁になっているという「嘘」
安倍政権は相変わらず「国内景気は底堅いのに米中貿易戦争の影響が大きな壁となっている」という言い方を続けているが、本当なのか。以前には、原油価格の上昇が景気に影をさしていると言っていたことがあり、要す…
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首相の自己都合による解散権の乱用は禁止すべきではないか
「解散風」がようやく収まった。萩生田光一幹事長代行が4月18日のテレビ番組で「消費増税延期で早期の衆議院解散はありうる」と発言したのが発端となって、安倍晋三首相の周辺や官邸近辺から笛や太鼓が響き渡り、…
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何もかも辻褄が合わなくなってきたのは「政権末期」の兆し
金融庁が3日に発表した「老後を年金に頼るのは無理なので、夫婦で95歳まで生きるつもりなら2000万円の金融資産を自分で用意しろ」という趣旨の報告書が大きな波紋を呼んでいる。枝野幸男立憲民主党代表は、…
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トランプ大接待で肝心なことだけ触れないメディアの退廃
トランプ米大統領来日を迎えた安倍晋三首相の虚飾に満ちた大接待の中で、辛うじて意味のある情報といえば、トランプがツイッターで発信した「対日貿易交渉は大きな進展が得られつつある。農産物と牛肉が中心だ。大…
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日本の首相がいまイランを訪れてどうするつもりなのか
安倍晋三首相はトランプ米大統領とのゴルフ遊びの最中に「日本はイランとよい関係を保っているので、近くイランを訪れて米国との間の橋渡しをしたい」と申し出て、トランプから「ぜひ行ってもらいたい」と賛同を取…
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言葉遊びで相手が引っかかるのを待つ稚拙な外交手法の失敗
安倍晋三首相は19日、北朝鮮による拉致被害者の家族らと会い「残念ながら日朝首脳会談については、まだメドが立っていないのは事実だ」と率直に認めた。 それはそうだろう。安倍は1年前までは「対話の…
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落ち目の旦那をめぐる本妻争いのような維新と公明の茶番劇
安倍晋三首相を真ん中に挟んだ日本維新の会と公明党との駆け引きが隠微さを増している。 公明党大阪府本部は11日の幹部会合で、維新が主張する「大阪都構想」への賛否を問う住民投票の再実施に反対して…
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官房長官が異例の外遊で「ポスト安倍」の声も上がるが…
菅義偉官房長官が9日から訪米してペンス米副大統領はじめ要人と会談する。 首相が内外を飛び回っていても、常に官邸にあって不測の事態に備えるのが官房長官の大事な仕事であって、官房長官の外遊そのも…
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「衆参ダブル論」は安倍首相とその周辺の思考混乱の表れ
自民党の萩生田光一幹事長代行が、10月に予定された消費増税延期を理由とした早期衆院選があり得ると発言したことが波紋を広げている。安倍晋三首相の“超側近”である彼が言うのであれば、リアリティーがあるの…
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アベノミクスと原子力政策における「失敗の本質」
アベノミクスがなぜ失敗に終わったのかを考える上で、原真人の近著「日本銀行『失敗の本質』」(小学館新書)は示唆に富んでいる。書名から分かるとおり、太平洋戦争における軍部の失敗とアベノミクスにおける黒田…
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「令」の字と国書から採ったという宣伝文句に感じる違和感
先週に続き、新元号について。もう決まったのだから素直に受け入れればいいじゃないかというご意見もあろうかと思うが、どうもしっくりこない感じがどこから来るのかを考えている。 ひとつには「令」とい…
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新元号に便乗して転機をはかる安倍政権の行き詰まり
安倍晋三首相の新元号発表をめぐるはしゃぎぶりに眉をしかめる人が少なくない。あるベテラン野党議員もそのひとりで、「事前に2度も皇太子に面会したり、菅義偉官房長官に任せておけばいいのに自分で記者会見を開…
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世界的な波に致命的に乗り遅れて凋落した平成日本の現実
間もなく終わろうとする平成という時代を振り返るため、いろいろな分野のデータを集めているのだが、その中でもとりわけ驚いたのは、日本株の時価総額の凋落ぶりだった。 1989(平成元)年はバブルの…
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軟弱姿勢が目立つ安倍外交では日朝首脳会談の道は開かない
安倍政権の北朝鮮に対する「軟弱姿勢」が目立つ。17日の防衛大学校卒業式で訓示した安倍晋三首相は、近年は毎回、思い切り強調してきた「北朝鮮の核・ミサイルの脅威」に一言も触れなかった。また、それに先立つ…
