高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

トランプ大接待で肝心なことだけ触れないメディアの退廃

公開日: 更新日:

 トランプ米大統領来日を迎えた安倍晋三首相の虚飾に満ちた大接待の中で、辛うじて意味のある情報といえば、トランプがツイッターで発信した「対日貿易交渉は大きな進展が得られつつある。農産物と牛肉が中心だ。大部分は7月の日本の選挙の後まで待つことになる。大きな数字を期待している」「おそらく8月に、両国にとって素晴らしい内容が発表できるだろう」というものだった。裏返せば、参院選前にはとても公表できないような大幅譲歩を、特に農産物輸入の分野で、安倍がすでに振り出してしまっていることをトランプがうっかり漏らしてしまったということである。しかも、これが報道されても、安倍は肯定も否定もせずにだんまりを決め込んできた。

 ゴルフ遊びや相撲観戦の裏で仕組まれていた、この国民をバカにしきった闇取引を野党が重視するのは当然で、さっそく5月29日の衆院農林水産委員会で野党が吉川貴盛農相らを厳しく追及。さらに、30日には野党が合同で政府関係者を呼んで合同ヒアリングも行った。ところが驚くべきことに、少なくとも私が目配りしている範囲では、大手メディアはこの重要な国会での動きを一行たりとも報道しなかった。

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