今日の新刊
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「コネ持ち父さんコネなし父さん」川下和彦著
大富豪の息子のように〈先天的なコネ〉を持っていない人は、〈後天的なコネ〉を開拓すればいいのだ。 そのためには「わらしべ長者」にならって、わらのように細くても、まずきっかけになるコネクションを…
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「新選組と刀」伊東成郎著
「今宵、虎徹は血に飢えている」という名ぜりふで知られた近藤勇の佩刀(はいとう)・虎徹については諸説がある。虎徹には偽物が多く、一流の刀工・山浦清麿の打った刀に虎徹の偽銘を入れたものを売りつけられたとも…
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「老人と猫」ニルス・ウッデンベリ著、アーネ・グスタフソン画、富原まさ江訳
ある日、著者は灰色がかった茶色のしま模様の小さな猫が物置にすみついているのに気づいた。旅行で留守にすることが多いため、飼うのは無理だと思ったが、引き取ってくれるところがないのでキティと名づけて飼うこ…
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「ボス・イズ・バック」笹本稜平著
おれは私立探偵。地元の名士の下ネタ探しなど、S市最大の暴力団・山藤組の下請けのような仕事で食っている。 ところが、組長の山虎が突然、引退して堅気になると言いだした。組を解散して仏門に入るから…
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「独裁者の子どもたち」ジャン=クリストフ・ブリザール&クロード・ケテル著、清水珠代訳
中国の初代主席だった毛沢東は自分の子どもにも厳しかった。すべての者は辛酸をなめ、試練に耐えて強くならなくてはいけないと言い、自分の家族は範を垂れるべきだと考えた。生きるためには1人200キロの穀物が…
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「山水の飄客前田普羅」正津勉著
明治生まれの俳人、前田普羅は13歳のとき、両親が台湾に渡ったため、親戚に預けられる。母は3年後に死亡、寂しい少年時代を送った普羅は、俳句を詠むようになった。 俳句を詠んでいると、山中を歩くと…
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「ロンドン狂瀾」中路啓太著
1930年、ロンドン軍縮会議で日本の首席全権・若槻礼次郎は対米7割の大型巡洋艦の比率を認めさせようと必死に交渉を重ねていた。だが、イギリス側は強硬で、その上、外交交渉を知らない海軍の財部大将の失言も…
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「塩分が日本人を滅ぼす」本多京子著
健康志向が進んで、砂糖や脂をカットした食生活を心がけている人が増えている。しかし、いまだに日本人が取り過ぎているのが「塩」だ。 WHOが推奨する1日の塩分摂取量は5グラム未満。ところが、厚労…
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「1985」鷲田康著
1981年、フロリダにいた阪神の二軍監督・安藤統男は小津社長に電話で呼び戻され、5年契約で一軍の監督を任された。 成果が出始めた3年目に、事件が起きる。本塁打王のタイトルをめぐってファン無視…
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「社長解任」有森隆著
1982年、トヨタ自工とトヨタ自販は合併してトヨタ自動車となり、トヨタ自販社長の豊田章一郎が社長に就任した。実はこれは創業家への〈大政奉還〉の布石だった。 トヨタ自工の創業者・喜一郎の義兄で…
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「ひとりの記憶」橋口譲二著
妻を亡くした笠原晋氏は召集を受け、2人の娘を親戚に預けて陸軍兵士としてシンガポールに渡った。薬剤師だったため病理研究所に配属され、薬草園で薬草を栽培したりしていた。 終戦後、朝鮮人慰安婦を朝…
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「ウチの会社電気売るんだってよ」関電システムソリューションズ㈱ビジネスコンサルティング部編
電力小売り自由化になって、電力小売り事業に乗り出す企業が増えているが、参入するためには登録申請が必要だし、また顧客にとって魅力的な電気料金メニューをそろえる必要もある。例えば、顧客の実家や一人暮らし…
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「小説 新聞社販売局」幸田泉著
大和新聞社の記者・神田亮一は編集局長の古石に疎まれて、37歳で販売局に異動となった。くさっている神田に、担当員になれという追い打ちが。担当員とは新聞販売店を任せる人材を探し、その新店主を育てる仕事だ…
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「幻の東京五輪・万博1940」夫馬信一著
1940年に東京オリンピックが開催されるはずだったことが最近話題になっているが、実はこれは〈紀元2600年〉の記念事業として行われる予定だった。しかも、日本で初めての万国博覧会と冬季オリンピックも開…
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「拳銃伝説」大橋義輝著
1930年11月14日、東京駅で浜口雄幸首相が狙撃された。暗殺は未遂に終わったが、浜口はケガがもとで死亡した。 浜口を撃ったモーゼル拳銃は、清王朝の皇族で東洋のマタ・ハリとよばれた川島芳子の…
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「100歳夫婦力!」本岡典子著
吉田信さんは取材時102歳、妻のツルさんは同104歳、百寿夫婦だ。 しかし、福島第1原発事故で避難し、信さんがリハビリのために特別養護老人ホームにいるため、現在は別居状態。シベリア抑留から帰…
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「成功者は、だから努力をせずにセンスを磨く」梅中伸介・岡本のぞみ・井上真規子著
成功者は小手先のビジネススキルを磨くより、若い頃から人間力を磨いてビジネスセンスを身につけてきた。重要なのは飛び抜けたアイデアを生み出すセンスを磨くことだ。例えばアキレスの〈瞬足〉シリーズは、全力で…
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「中東の現場を歩く」川上泰徳著
アラブの若者が大挙して〈イスラム国〉に行くのを、洗脳されているからだとか、現実に絶望しているからだとするのが欧米やアラブ諸国の見方だが、そんなことで何万人もの若者が動くことは考えられない。 〈…
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「逆島断雄と進駐官養成高校の決闘」石田衣良著
逆島断雄の家はかつては日乃元皇国の皇室を守る近衛四家のひとつだったが、父の逆島靖雄中将が軍令違反で逆賊とされてから没落した。だが、真実は謎に包まれている。進駐官養成高校に通う断雄はある日、同級生で同…
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「戦う民意」翁長雄志著
辺野古基地移設問題で沖縄は政府と対立している。政府は沖縄に海兵隊が駐留することが中国に対する抑止力になると主張するが、アメリカは海兵隊のグアム移転を考えていて、沖縄でなくてもかまわないことになる。海…