「つつましい英雄」マリオ・バルガス・リョサ著 田村さと子訳

公開日: 更新日:

 運送会社オーナーのフェリシト家の玄関扉に青い封筒が貼り付けられていた。中身は月500ドルで彼の会社と家族を守ってやるという脅迫状だった。警察は頼りにならない。25年前にトラックの事故を予言して彼を助けてくれた聖像売りのアデライダは、彼らが要求しているものを与えろと言う。

 だが彼は、「男はこの世で、誰にも踏みつけにされてはならない」と、脅迫状を無視した。2通目の脅迫状が届いた後、オフィスが放火された。フェリシトは、新聞に「そのようなものを払うよりも、私は殺されるほうを選ぶ」と警告を載せる。

 マフィアに正面から立ち向かった人物をモデルにした波瀾万丈の物語。(河出書房新社 2700円+税)


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    6億円FAが補欠かも…巨人炭谷の正捕手を阻む小林の“鬼肩”

  2. 2

    安倍首相またウソ “自衛官の息子涙目”逸話には元ネタあり

  3. 3

    官邸文書申し入れ問題 記者イジメなぜ内閣記者会ダンマリ

  4. 4

    もし“キャンプ番長”斎藤佑樹の指導者が栗山監督以外なら…

  5. 5

    夏の甲子園準Vの日本文理野球部で…窃盗事件もみ消し疑惑

  6. 6

    自民・田畑毅氏離党か…永田町で飛び交う“女性醜聞”の中身

  7. 7

    ゲレーロ濃厚も…巨人の“超大穴”左翼を他球団が密かに警戒

  8. 8

    乙武さんがハーフ美女と再婚へ 日刊ゲンダイもデート目撃

  9. 9

    日本初「事業再生支援会社」の着手案件が次々と破綻危機

  10. 10

    まるで残尿内閣…統計不正キーマン“チョロ出し”の時間稼ぎ

もっと見る