「牛を飼う球団」喜瀬雅則著

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 2007年9月、経営危機に陥っていたプロ野球独立リーグ「高知ファイティングドッグス」のオーナー就任を依頼された若き実業家・北古味鈴太郎は、あまり乗り気ではなかった。だが、たまたま入った寿司屋で、球団の選手が松山で募金活動をしているニュースを目にし、他県の県民に頭を下げるのは悔しいという思いが彼を決断させた。

 越知町、佐川町と「ホームタウン協定」を結び、過疎対策事業債を活用してグラウンドを改装。若い選手が移住してきたことで過疎の町は活気づき、グラウンドの隣に農地を造り、やがて牛まで飼うことに。

 赤字の地方球団が地域を再生させる過程を描くノンフィクション。(小学館 1400円+税)


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