「塩分が日本人を滅ぼす」本多京子著

公開日: 更新日:

 健康志向が進んで、砂糖や脂をカットした食生活を心がけている人が増えている。しかし、いまだに日本人が取り過ぎているのが「塩」だ。

 WHOが推奨する1日の塩分摂取量は5グラム未満。ところが、厚労省では男性は8グラム未満、女性は7グラム未満に抑えることを提唱し、WHOより多めに設定している。そして、実際に摂取している塩分量は、2013年の厚労省調べで、男性が11・1グラム、女性が9・4グラムと、世界から見れば“塩漬け”状態だ。

 塩分の取り過ぎは、血管を硬くして脳出血などの恐ろしい疾患を招くことは知られているが、他にもカルシウムの排出を促進する作用があり、骨粗しょう症や骨折から寝たきりにつながる恐れもある。元気に年を取りたいなら、減塩が急務だ。(幻冬舎 800円+税)


【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも