「星宿る虫」嶺里俊介著

公開日: 更新日:

 長野の山中にある宗教法人「楽園の扉」から脱走してきた少女が、そこでは大規模な管理売春が行われていると証言した。警察官が事情聴取に赴いたとき、突然、火災が起こり、信者23人が死亡した。

 焼死体はなぜか血液が黄色くなり、体内から人肉を貪る白い虫が発見された。

 調査を依頼された法医昆虫学者の御堂玲子にもその虫の正体は分からない。その後、静岡の山中で白骨化した老婆の死体が見つかった。強い光を放つ無数の虫がたかって、その死体を貪っていた。老婆にしか見えないその死体は、まだ高校生のはずの玲子の姪の変わりはてた姿だった。

 第19回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。(光文社 1500円+税)




【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状