経済ニュースの核心
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ライザップの業績が再び急降下「異常なペース」で出店、チョコザップの先行投資も重くのしかかる
大量出店・大量閉鎖は実店舗ビジネスのいわば“宿命”といったところか。RIZAP(ライザップ)グループの業績が再び急降下している。先週発表した2023年度上期(4~9月)決算は営業損益が57億円の赤字…
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IHIや中部電力などが出資 エネルギー政策の切り札だった米国「小型原発」が計画中止
日本のエネルギー戦略の行く手に暗雲が漂いはじめたと言ったら大袈裟か。IHIや中部電力といった日本企業も参画する米国での小型原子力発電設備開発プロジェクトの打ち切りが先週、決まった。インフレや金利高で…
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パチンコホール運営大手「ガイア」が過去最大級の倒産…再建支援に“策士”が名乗り
取引金融機関や納入元の遊技台メーカーなどの間では「10月中の倒産」はある程度織り込み済みだったようだ。同月初旬の手形決済が不調に終わっていたうえ、16、19、25、31日と月内に新たな手形決済日が立…
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後発薬最大手「サワイHD」で新たな不正発覚…承認書とは異なる手法で品質試験
「サワイよ、おまえもかと言いたくなる」 厚生労働省幹部がタメ息をつく。 品質不正が相次いでいる後発薬業界で、今度は沢井製薬を傘下に持つ最大手、サワイグループホールディングス(GHD)で…
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「第一三共」が米製薬大手との超大型契約 時価総額で国内製薬トップを奪還
その日、株価は急騰した。一時は前日終値比で約18%高にまで上昇。最終的には14%高で引けたものの、時価総額を7兆9731億円と国内製薬業界首位の座にまで押し上げた。 先週末20日の東京株式市…
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米中で破産申請が相次ぐ…新興電気自動車メーカーの危機はなぜだ?
新興EV(電気自動車)メーカーが苦戦を強いられている。一時は「次のテスラ」とももてはやされていた米ローズタウン・モーターズが今年6月に米連邦破産法11条の適用を申請して経営破綻したのに続き、先週には…
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「鉄は国家なり」の凋落…日本製鉄が“異例中の異例”で製鉄所を丸ごと全面稼働停止
「鉄は国家なり」。ドイツ統一を成し遂げたプロイセン首相・ビスマルクの議会演説「国家は血なり、鉄なり」に由来するこの言葉を日本で最初に使ったのは伊藤博文だったといわれている。 1901年、伊藤が…
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SBI新生銀行の非上場化前に大株主として村上世彰氏登場 波乱を呼ぶ“化かし合い合戦”の行方
「キツネとタヌキの化かし合いのようなものでは」。金融関係者らの間ではこんな皮肉も漏れる。 公的資金の完済に向けてSBI新生銀行の非上場化という“奇策”に打って出たネット金融大手、SBIホールデ…
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三菱地所が参入するテーマパークはきれい事では成り立たない…“お公家集団”にできるのか
「『武士の商法』ならぬ『公家の商法』といった結末に終わるのでは」──不動産業界筋からはこんな揶揄も漏れてくる。 三菱地所が大型テーマパーク事業に参入する。2015年に米軍から返還された横浜市の…
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景気動向の指標「工作機械受注額」の前年割れをどう読み解くか
景気は果たしていいのか、悪いのかそれとも「適温」なのか──。何とも悩ましい展開が続く。 「3~6カ月先の設備投資や景気の動向を占う」(経済産業省幹部)とされる工作機械受注額の前年割れが止まらな…
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都心最後の一等地「築地」再開発の公募締め切り…本命は三井不動産連合か
都心に残る最後の一等地──などともいわれる東京・築地市場跡地(中央区)。その再開発事業が動き出す。都は8月末にプロジェクトを担う事業者の公募を締め切り。小池百合子都知事によると「複数のグループから提…
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山形・きらやか銀行に3度目の公的資金注入180億円 借金を借金で返す自転車操業状態
公的資金中毒──金融関係者の間ではこんな皮肉も飛び交う。覚醒剤と同様、一度手を染めればやめられなくなり、罪悪感も希薄化するといったところか。 地銀グループ、じもとホールディングス(HD)傘下…
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タムロン社長が経費不正使用の疑いで辞任 女性と同伴出張の“タレ込み”で発覚
「男冥利に尽きる」などと言えばいささか語弊があろうか。会社の出張に愛人とおぼしき女性を同伴させ、この女性が関与する飲食店で連日のように豪遊。おまけに経費は会社に付け回す。 自身が所有する会社の…
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オープンハウスが“奇策”繰り出し買収へ…三栄建築設計は暴力団との関係は拭えたのか
「無謀」というべきか、はたまた「英断」か──。戸建て住宅大手のオープンハウスが、東京都公安委員会から暴力団排除条例に基づく勧告を受けた同業の三栄建築設計に買収を仕掛けるという“奇策”に打って出た。 …
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「東芝」に対し上場廃止に向けたTOB開始…それでも尽きない再成長への懸念
「(2015年の不正会計発覚以来)8年間のトンネルを抜ける節目の日だ」。先週初めにオンライン形式で行われた記者会見。東芝の渡辺章博取締役会議長は、混乱の果てにたどり着いた株式非公開化への第一歩にこんな…
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業績縮小の一途「花王」が構造改革…600億円の費用を計上し一転減益へ
日用品・化粧品大手の花王が600億円をかけて構造改革に乗り出す。第1弾として中国での紙おむつ生産から撤退。化粧品のブランド統廃合を加速させるほか美容室向けのヘアケア製品や生理用品などにもメスを入れる…
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業界トップのファナックが業績下方修正で大幅株安…中国経済の“失速沼”に落ちた?
米欧の利上げやウクライナ戦争の長期化に中国景気の停滞……おまけにここにきて日銀の政策修正まで重なった。そんな増幅する世界経済の先行き不透明感を物語る一事象とも言えるのか。 工作機械用NC(数…
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ドラッグ業界再編へ高まる機運 ツルハとアオキの株主総会に向け投資ファンドが追及
果たして業界再編加速に向けた号砲が鳴り響くことになるのか。 香港を本拠とする投資ファンド、オアシス・マネジメントから株主提案を突き付けられているドラッグストア大手2社の定時株主総会が来月、相…
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村上ファンド系が専門商社リョーサン株を大量取得…不可解な買い占めに飛び交う憶測
約3年半前の“悪夢”を想起させられている業界関係者も少なくあるまい。旧村上ファンドが今度は東証プライム上場のエレクトロニクス専門商社、リョーサンに食いついた。 買収防衛策導入への賛否を巡り一…
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青森県4位スーパー「さとちょう」破綻の背景…暴力団関係者との関わり浮上し融資ストップ
因果応報と言うべきか、それとも自業自得とでも言うべきか──。青森県財界で一つの大型破綻劇が経営者らの話題と関心を集めている。 前社長が暴力団関係者と関わりを持ち職業安定法違反容疑で逮捕されて…