著者のコラム一覧
片岡健ノンフィクションライター

1971年、広島市生まれ。早稲田大学商学部卒業後、ノンフィクションのライターに。新旧様々な事件を取材し、新事実や冤罪を発見している。著作に『平成監獄面会記』、同書が漫画家・塚原洋一氏によりコミカライズされた『マンガ「獄中面会物語」』(共に笠倉出版社)、『もう一つの重罪 桶川ストーカー殺人事件「実行犯」告白手記』(リミアンドテッド)など。最新刊は2026年4月発行の『実録 死刑囚26人の素顔』(宝島SUGOI文庫)。

岡田有希子さん投身自殺の原因とみられた峰岸徹の素顔 独占インタビューした芸能記者が回顧

公開日: 更新日:
峰岸徹(C)日刊ゲンダイ

 1986年4月8日、人気アイドルの岡田有希子(当時18)が所属事務所サンミュージックの入居する7階建てビルの屋上から投身自殺し、社会に衝撃を与えた。当時、岡田の「自殺の原因」とみられた俳優・峰岸徹(同42)に独占インタビューしたのが、日刊ゲンダイで2024~25年に「昭和スター千一夜物語」を連載していた元スポーツニッポン新聞社の記者・中野信行氏(83)だった。



  ◇  ◇  ◇



「僕は彼女の兄貴のようなつもりでした。彼女にはプラスアルファの気持ちがあったのかも……」



 岡田の自殺当夜、報道陣に囲まれた峰岸は苦渋の表情で語った。岡田が日記のように使っていたノートには、ドラマで共演した24歳年上の峰岸に失恋し、傷心したような記述があったと伝えられたためだ。



 峰岸はこの会見後、取材に一切応じないように。そのため、峰岸はロリコンだとか、岡田を妊娠させていたとか、酷いデマが飛び交った。



 中野氏は当時、スポニチの文化社会部の芸能キャップだった。他の記者らを岡田の故郷・名古屋に派遣し、自分は峰岸の所在を捜した。峰岸宅を訪ね、のちに峰岸の妻となる婚約者の女性に会えたが、この時は取材に応じてもらえなかったという。



 2カ月後、独占インタビューのチャンスは思わぬ形で舞い込んだ。



「峰岸が所属する其田事務所のスタッフから『スポニチに全部話させて、この件を終わりにしたい』と連絡があったのです。市毛良枝や夏目雅子らがいた其田事務所とは、長年の付き合いでした。スポニチなら峰岸の主張がちゃんと伝わるだろうと判断したようです」



 当日、中野氏はカメラマンと共に羽田空港へ。出張先の広島から空路で帰ってきた峰岸に「納得いくまで話しませんか?」と切り出すと、峰岸は渋々応じ、ホテルでインタビューできたという。

 

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