著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

50cc以下原付の生産終了へ…ホンダは電動二輪実用化に巨額投資

公開日: 更新日:

「絶対売れる。月3万台だな」。1958年、創業者・本田宗一郎が開発した試作車を一目見るや、大番頭の藤沢武夫はこう断言したという。

 藤沢の予言は一つは的中し、もう一つは外れた。「スーパーカブC100」と名付けられた初代市販車は、60年には年間55万台以上が出荷され、月間約4.6万台ペースという驚異的な売れ行きを記録するからだ。シリーズ累計出荷台数1.1億台超。「世界で最も売れたバイク」といわれる。

■「原チャリ」は2025年5月で打ち切り

 ホンダが「原チャリ」の愛称でも親しまれた、50㏄以下の原付(原動機付き自転車)一種の生産を2025年5月で打ち切る方針を決めた。同クラスのバイクの生産をホンダに委託しているヤマハ発動機も販売を終了する見通し。スズキも追随するとみられる。

 生産打ち切りの理由となったのは排ガス規制の強化だ。25年11月から一酸化炭素(CO)や窒素酸化物(NOx)の基準値が厳格化される。排ガスを浄化する役目を担う触媒の機能を向上させれば対応できるが、開発コストが「跳ね上がる」(関係者)。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも